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	たった一夜で首位を奪い返しました。ホークス打線が意地の大爆発。先発した和田毅投手も気迫あふれるピッチングで8回2失点に抑えて14勝目をマークしました。パ・リーグ最多勝争いの単独トップを快走しています。	
	ヒーローインタビューはその和田投手ともう一人は、11得点圧勝の立役者の柳田悠岐選手でした。初回、2アウト走者なしから、センター左へ特大の15号先制ホームラン。その一発をきっかけにホークス打線は一気に元気づき、松田宣浩選手と江川智晃選手のタイムリーも飛び出て一挙4得点。さらに3回までに計8得点を奪う、気持ちのスカッとする猛攻を見せました。柳田選手は2安打4打点をマークしました。	
	首位陥落した前夜。柳田選手が打球を後逸したことでランニングホームランとなり、痛恨の逆転負けを喫しました。工藤公康監督をはじめチームメイトから「気持ちを切り替えていこう」と励まされたといいますが、「今日の練習中も、それは難しかった。普通の気持ちにはなれません。野球をやりたくないと思うくらい」と心の整理はなかなかできませんでした。	
	「だけど、それは試合が始まるまで。試合に入ったら案外普通にやれました」	
	高い集中力を発揮して、自慢のパワーを炸裂。さらに守備でも4回に、前夜と同じようなライナー性の打球が前に飛んできましたが、果敢に突っ込んでキャッチ。プレーに迷いはありませんでした。	
	「しっかり勝てるように、僕が足を引っ張らないようにしたい。日ハムのことは気にしない。その日その日のゲームを勝てるように、それだけを考えたい」	
	また、最終回には加治屋蓮投手がプロ初登板を果たしました。1回1失点でしたが、この日2本塁打のデスパイネ選手からプロ最初のアウトを空振り三振で奪いました。	
	「やっとスタートラインに立てました。デスパイネ選手から三振をとったあとに、ケンタ(今宮健太選手)から『デスパイネはいいバッターや! 三振とったのはすごいよ』と声が飛んできました。松田さんからも声をたくさんかけてもらって心強かった」	
	ドラフト1位で入団して3年目の右腕が、第一歩を踏み出しました。		
		工藤監督の熱男トーク
	――柳田選手の先制ホームランが大きかった。
	「あの一発がみんなに大きな火をつけてくれた。試合前は緊張感もあったが、あれで『よし、イケるぞ』となった。また、昨日と同じような打球に対して積極的に前へ行って捕ってくれた。あれは大きいと思う。彼が今後外野手として成長していくのに、大きなプレーだった」	
	――和田投手が14勝目。
	「調子を維持してずっとやってくれている。今日も安心してみていられました」