まさかのひと振り。しかし、それこそが秋山幸二監督の掲げる「のびのびと思いきったプレー」の象徴でした。

4月12日（日）ファイターズ戦（ヤフードーム）、先制された直後の2回裏2死三塁、打席には8番・高谷裕亮選手。「何とか早いうちに点を取りたい」と気合を入れて打席に入りました。しかし、相手投手のコントロールが定まらず、カウントは0－3となります。打順などを考慮すれば、4球目は「待つ」のがセオリー。だが、高谷選手は積極的でした。
「思いきっていこう。何とか野手のいないところに飛んでくれ」。
4球目のツーシームを鋭く振り抜くと打球は二遊間へ。二塁手が追いつくものの内野安打。ホークスは同点に追いつきました。

もし、凡打に終わっていれば試合の流れは大きく傾いていたかもしれません。しかし、秋山監督は「失敗を恐れなくていい」と常に言います。全力、全開、そして前進。それこそが「フリキレ!!」に込められた想いなのです。

3回裏には本多雄一選手が今季初盗塁をマーク。守備では川崎宗則選手や森本学選手が好プレーでチームを盛り上げました。
結果をみれば1点差の辛勝。厳しい戦いでしたが、若鷹たちにとって今後の自信につながる大きな1勝になりました。