2009/12/05 (土)

斉藤投手、来季の復活を誓う

会見後も取材に応じる斉藤投手
会見後も取材に応じる斉藤投手
斉藤和巳投手が、来季の復活を誓った。5日、ヤフードーム内で契約更改。08年1月に手術した右肩は今季も一進一退の状態が続き、2年連続となる登板ゼロに終わった。今現在でも復帰のメドはたっていない状況だが、03年に20勝を挙げた沢村賞右腕は「自分からあきらめることはない。新しい斉藤和巳をつくらないといけない」と、来季こそ復活を目指す。

年俸大幅ダウンにも、すっきりした表情で白い歯を見せた。「お金の話はいい。(角田球団)代表にも気をつかっていただきながら話した。言いにくそうだった」。07年10月8日(CS第1ステージ初戦のロッテ戦)からマウンドに立っていない自分の立場を、自分自身が一番分かっている。そう言いたげな笑顔だった。

結局今季も思うように右肩は回復せず、2年連続となる登板ゼロ。「先のこと見ようとするとしんどくなるので見ないし、先のことは見えていない」。来年1月からは例年通り米アリゾナで自主トレを行う予定だが、現在も復帰のメドはまったく立っていない。

来季、仮に3年連続登板ゼロという事態になれば、引退の2文字がちらついてもおかしくはない。それでも「可能性がある限り、自分からあきらることはない」と言い切った。「みんなが覚えている斉藤和巳は約束できないし、新しい斉藤和巳をつくらないといけない」。03年(20勝)06年(18勝)に最多勝に輝いた当時のような球速150km/h超の力強いボールは、もう投げられないかもしれない。マウンドに上がれるのであれば、プライドなど捨てる決意だ。

自分の復帰にかける思いと同じく、チームのV奪回にかける思いは強い。約50分に及んだ契約交渉で「お金の話しはほとんどしていない」と斉藤投手。角田球団代表と、6年間Vから遠ざかるチームの問題点について話し合った。

今オフから球団方針で、選手が個人契約するトレーナーは球団施設内で活動できなくなった。主力や選手会からは反発の声が上がっているが「負けてるのに改善を求めても筋が違う。いまは環境がすごくいいけど、結局そこで勝ってない、そこが甘えになっている部分もある」とあえて苦言を呈した。

2軍でリハビリを行う中で「若い選手と1年やって、がっかりする部分があった。取り組む姿勢、目的のわからない若手が多い」とも話した。03年沢村賞右腕は地にはいつくばってでも自身の復活を目指し、憎まれ役になってでもチームを支える。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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