滞空時間の長い、大きな放物線の終点はレフトスタンド。4月12日（土）ライオンズ戦（ヤフードーム）、5対5で迎えた7回裏2死一、二塁の場面で小久保裕紀選手が決勝の3ランホームランを放ちました。今季第1号の劇弾。大きく両手を広げて舞うようにベースを1周しました。

1軍昇格から5試合目。初戦で2安打を放ったものの、その後は快音が出ず苦しみました。そしてチームもなかなか波に乗れず、歯がゆい思いもしました。 その気持ちを吹っ切ったのは意外にも「足攻」でした。1点をリードされた6回、四球で出塁し柴原洋選手の犠打で二進した小久保選手は、続く松田宣浩選手の初球で三塁へ盗塁しました。慌てた捕手が悪送球をして一気にホームイン。「あのスチールで勝利の女神が向いてくれた」という流れを呼び込む貴重なプレーでした。

チームは再び5割復帰。「連続でカード負け越しをしているので、3戦目は何としても勝ちたい」とチームの勝利に闘志を燃やしていました。