3月5日(日)ホークス6-1スワローズ 北九州市民球場


オープン戦のホーム初戦を北九州市民球場で迎えた。
期待の若鷹が小倉のファンを沸かせた。試合を決める決勝3ランを放ったのは上林誠知選手だった。1対1で迎えた6回だ。速球派のスワローズ平井投手に対し粘って8球目、ストレートを流し打った。「狭い球場だから」。しかし、外野フェンスは5.2メートルもある。打球はその上を越えていった。
宮崎キャンプ中の紅白戦に続き、オープン戦でもチーム第1号を放った。「それはあまり意識していません。とにかく僕はアピールをしなきゃいけない立場。結果にこだわっていきたい」。21歳の若鷹外野手は表情を引き締め直した。
工藤公康監督は成長を喜ぶ。「オフのトレーニングでヘッドスピードが上がっている」。だからこそ注文もある。「もっと余裕を持っていい。多少遅れても間に合う。打ち急がないでいい」。定位置争いはし烈。若手では1歳上の真砂勇介選手や2歳上の釜元豪選手もライバルだ。「自信を持っていい。自信にしてくれないと困るよね」とにっこり。オープン戦はまだ序盤だが、若鷹のアピール合戦は熱くなるばかりだ。
試合はホークスが5回に先制されるも直後に今宮健太選手のタイムリーで同点。上林選手の3ランで勝ち越した後は、8回に代打・吉村裕基選手が2点二塁打を放って追加点を挙げた。
投げては東浜巨投手が4回無失点の好投。2番手で高卒2年目の小澤怜史投手が主力クラス相手に初めて登板し、1失点したものの最速145キロの力のある速球を投げ込んだ。
ベテランでは寺原隼人投手が2回を投げて打者6人で抑える完璧なピッチング。シュートが冴えた。
また、北九州市民球場では今季レギュラーシーズンでも2試合主催公式戦が行われる。4月25日(火)がファイターズ戦。7月19日(水)のライオンズ戦は「鷹の祭典2017in北九州」として開催される。
2017年3月6日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)
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