
3月5日(日)のスワローズ戦(北九州)に先発した東浜巨投手は、予定の4回を投げて与四球3つとやや制球に苦しみましたが、その中でも無失点に抑える好結果で開幕ローテ入りへ好アピールしました。
「まずテーマにしたのは調整。当初は前日(鹿児島での試合)に投げる予定でしたが、宮崎での雨で一日延びました。そのイレギュラーな状況でどのように臨めるかを意識していました」
これはシーズン中でもあり得ること。「体は軽く感じたし、切れていたと思います。特に問題なかった」と明るい表情を見せました。しかし、「ボールが操れなかった。4イニングでフォアボール3つは多すぎました」と反省の弁。それでもホームを踏ませないことが投手の最大の仕事。それは果たしました。
「要所要所で低めに投げることが出来ました。なかでも最後の打者をカットボールでゲッツーを打たせたのは狙い通りのピッチングでした」
ピンチの場面で自分の力を発揮する。それはメンタルの力も大きかったといいます。
「そういう場面こそ力を入れないようにしています。僕はのめり込んじゃうタイプ。だから力を抜いて、どう抑えるかを考える。一呼吸おいて、一歩下がって冷静に。そういう意識ですね」
次回はイニング数もさらに伸びていく予定。昨季あと1勝で逃した自身初の2桁勝利を、今季は必ず達成すべく闘志を燃やしています。
2017年3月6日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)
選手一覧へ戻る