
「全体的に良かったと思います。前回の登板よりもストレートに力があったと感じました」
中田賢一投手が3月7日(火)のファイターズ戦(ヤフオクドーム)に先発。3回1失点ながら、目指す開幕ローテ入りへ手応えのある投球を見せました。
「球数を少なく、ストライク先行の投球を心がけていました。3イニング目は20球を投げてしまいましたが、それまでの2回はまずまずでした。1イニング15球以内を目安にしたい」
この日は、3月2日に宮崎での「球春みやざきベースボールゲームズ」のマリーンズ戦に登板して以来の中4日でのマウンドでした。調整の難しさもある中で「僕は中4日でも5日でも、言われたところでいくだけです。使い勝手がいい選手の方が出番も増えるでしょうから」と涼しい顔。今季プロ13年目のベテラン右腕はいつも通り落ち着いた素振りで答えていました。
冒頭の言葉どおり立ち上がりからストレート中心の配球。球速は145キロ前後をマークしていました。
「キャッチャーの拓也(甲斐選手)がインコースのサインを多く出していた。しっかり投げ切れた部分もあるけど、ストライクを取りたいところでボールゾーンに行ってしまう投球もあった。次回は修正したい」と持ち味の強気なスタイルの中にも、反省点も口にして、より精度の高い投球を求めていました。
2017年3月8日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)
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