3月12日(日)ホークス11-5ドラゴンズ ヤフオクドーム



ホークス打者のバットが打ち出の小づちと化した。次々と得点を重ね、今オープン戦初の2桁得点をマークした。
ヤフオクドームをまず沸かせたのが柳田悠岐選手だった。初回、無死一、二塁。「いいスイングが出来ました」。初球のストレートをとらえた打球は左翼席へ一直線。流し打ったとは思えない、柳田選手特有の力強い弾道で伸びていった。今オープン戦第1号は先制の3ランとなった。
「レフトを意識するというわけではなく、コースなりに飛んだらいいと思っています。しっかりとした形を作って、自信をつけて開幕を迎えたい。肘や手首も大丈夫です」
工藤公康監督も「大振りすることなく、自分の形を作ろうとしていたね。凡退した打席も内容があった」と評価していた。
初回はさらに塚田正義選手がタイムリーを放って一気に4得点を奪った。この日「6番左翼手」でスタメンだった塚田選手は3安打1打点1盗塁の活躍。守備でもファウルフライを飛び込んでキャッチするなど、ハッスルプレーが目立っていた。
さらに2回は中村晃選手のタイムリーですかさず追加点。中村選手の3打数3安打1打点1四球の活躍だった。
また、打線は7回に大量得点を奪った。上林誠知選手と牧原大成選手の連続タイムリー二塁打と斐紹選手の2点タイムリーで一気に5点を奪って突き放した。
投げては東浜巨投手が一発こそ浴びたものの、全体的にはまとまった投球で5回2安打2失点と好投した。リリーフでは石川柊太投手と岩嵜翔投手が1回を打者3人できっちり抑える投球でアピールに成功した。
2017年3月13日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)
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