3月16日(木)ホークス5-3ジャイアンツ ヤフオクドーム



試合前のスタメン紹介アナウンスで、ヤフオクドームが大いに沸いた。
ホークスの先発ピッチャーは和田毅投手。開幕投手が決定している鷹のエースだ。そして相手のジャイアンツは杉内俊哉投手だった。
互いに「ワッチ」「スギ」と呼び合う同級生サウスポーは、かつてホークスの「左のエース」として長く活躍してきた。ファン注目の試合であり、当の本人たちもこの対戦が決まった時からわくわくした気持ちでこの日を迎えた。
「すごく気持ちが入った。オープン戦でしたが、僕自身、すごく(気持ちを)乗せてもらって投げることが出来ました」
立ち上がりは連続奪三振からのスタート。走者も許さず、3回から4回1アウトまでは4者連続三振も奪って見せた。5回に「投げ急いだ」と反省し1失点するも、6回86球で9奪三振1失点の好投を披露した。
「前回よりもテンポよく投げられました。スピード自体は出ていなかった。140キロを超えたボールが1球もありませんでしたよね。だけど、コンテストじゃない。打者を抑えるのが投手の仕事ですから」
工藤公康監督も「いい調整をしてくれている」とニッコリ笑顔。2週間後の『3・31』開幕へ、背番号21に隙はない。
打線は2回に江川智晃選手が左中間へ先制2ラン。さらに4回にもタイムリー二塁打を放った。いずれも杉内投手からの快打。左キラーとしての存在感を発揮した。6回は福田秀平選手の二塁打をきっかけに、相手ボークで追加点。8回は甲斐拓也選手がタイムリーを放った。
2017年3月17日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)
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