3月25日(土)ホークス1-0カープ ヤフオクドーム



オープン戦とはいえ快挙達成だ。
先発の松坂大輔投手から五十嵐亮太投手、サファテ投手の継投で、見事ノーヒットノーランでの勝利を収めた。
ホークスの公式戦での無安打無得点勝利は1943年5月26日の別所昭投手(当時南海ホークス)まで遡るが、オープン戦では1988年3月23日に西川佳明投手はスワローズ戦(神宮)でノーヒットノーラン投球を成し遂げている。29年ぶりの快挙で、その当時も南海ホークスだった。
松坂投手はボールを巧みに動かす新スタイルが確立できた。最速142キロだが、速球はほとんどが130キロ台。それでも相手打者のタイミングを外し、ことごとくアウトを重ねた。5回2アウトから6回終了までは4者連続奪三振もマークしてみせた。剛も柔も使い分ける高等な投球術を見せた。
2番手の五十嵐投手も最速147キロをマーク。高村祐投手コーチは「状態は上がってきている。フォームの部分で話もしたが、感覚的にいいのだろう」と話した。サファテ投手は最速155キロをマークして順調そのものだ。
打線は7回に代打・川島慶三選手がタイムリーヒットを放ち、貴重な1点を挙げた。
また、この日からWBC出場組がチームに合流した。内川聖一選手と松田宣浩選手はスタメンで出場し、内川選手は安打を記録した。さらにキューバ代表だった新加入のデスパイネ選手も「5番DH」に名を連ね、第3打席でセンター前ヒットを放った。2017年型のホークス打線の全容も完成しつつある。
2017年3月26日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)
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