2019/09/07(土)選手

千賀投手がノーヒットノーラン「最後は三振」

千賀滉大投手が9月6日(金)のマリーンズ22回戦(ヤフオクドーム)で無安打無得点(ノーヒットノーラン)を達成しました。

プロ野球で今季初、史上80人目(91度目)。球団としては通算310勝を挙げた伝説の大投手の別所昭投手が1943年5月26日の大和戦(神戸)で達成して以来76年103日ぶりで、球団史上2人目、育成出身選手では史上初のノーヒッターとなりました。

試合後、千賀投手がヤフオクドーム内のプレスカンファレンスルームで記者会見を行いました。

――おめでとうございます。今の心境は?
「ありがとうございます。ホッとしています」

――試合直後、甲斐選手と最初にかわした言葉は?
「おめでとう…、いや、『よく頑張った』ですね」

――最後の打者を迎えた場面、どんなことを考えていましたか?
「自分の(記録の)ことは(頭の中から)飛んでいましたし、ここで一発打たれて自分が負けて、チームも負けてはいけないと思ってマウンドに上がっていました。それがこの結果を生んだと思います」

――何かつぶやいていたように見えました。
「あまり覚えていないけど、一発はダメと言い聞かせていたと思います」

――最後は三振でした。
「もちろん、最後は全部三振という気持ちでマウンドに上がっていました。ホッとしました」

――令和初の快挙です。今後、消えない称号を手にしました。
「ありがとうございます。そこは実感ないですね(笑)。けど嬉しいです」

――また、育成ドラフト出身として初の快挙です。
「それも言うことはそんなにない。でも拓也と出来て良かったです」

――そしてホークスの歴史の中では、福岡に移転して初めてのノーヒットノーランでした。福岡のファンの皆さんは喜んだと思います。
「本当に出来てよかったです」

――今日の投球内容については?
「ランナーを出した回数が何度かあったので、スゴイことをしている実感がなかった。でも、スコアボード見たらゼロだったという感じです。ランナーを出したという点を(次回以降は)減らしていけるようにしたい」

――倉野コーチは試合中のコメントで「力みがない」と言っていました。
「力まずに投げるのは西武戦からテーマでしたし、3つ負けて(3連敗)のマウンドだった。今日は自分が勝つと思って投げていた」

――ノーヒットを意識したのは?
「5回終わって、スコアボードを見て。でもフォアボール出しているから、そんなに意識はなかったです」

――先制点は甲斐選手のタイムリーでした。
「今日はベンチで横にいた。ぼそぼそっと『打ってくるわ』と言っていたのが印象的です」

――朝からLINEのやりとりもあったとか?
「なんだったっけ?(笑) 今日はオマエの為に頑張るから、と」

――このバッテリーで達成できたことについては?
「やっぱりずっと一緒にやって来た。良かったです、ほんと」

――人生でノーヒットノーランの経験は?
「ないですね。初めてです」

――ウィニングボールはどうしますか?
「何も考えてはないですけど、今はグローブの中にある。もうちょっとしたら考えます」

――8回の攻撃。ベンチでは誰も近寄って来ない様子がモニターに映っていました。
「あの光景は僕も笑えてしまって。さっきまで喋ってくれたのに、誰も来なくなった。でも拓也は横に来てくれたので、自分から話し掛けました。2点差だし点を取られないように、と」

――今、実感は沸いてきましたか?
「マウンドでもなかったように、今もそんなに実感はないです。でも、試合が終わってからチームメイトや裏方さんが温かく迎えてくれて、それが嬉しかったです」

――リリーフを休ませることも出来ましたね。
「今日は9回まで放ると思っていました。それがよかったと思います」

――パ・リーグは接戦が続きます。
「負けられない試合が続く。まだ僕らがBクラスになる可能性だってある。負けられないです。僕ら先発陣が試合を作っていくのが一番だと思います」

――これからへ。
「チームが苦しい時に勝てるよう、自分が投げる時は勝てるようにと思っています」

――ファンの皆さんの声援もすごかったですね。メッセージを。
「本当にあの声援がとても力になりました。ため息と悲鳴に変えたらいけないと、それくらい温かい声援のおかげで力が入りました。その熱いファンの前で達成できてよかったです」

2019年9月7日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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