今回のウインターリーグでは、0勝3敗と数字だけを見ると悔しさの残る成績でしたが、これまで課題としてきた部分にしっかりと向き合うことができました。試合に向けたコンディション調整やルーティンの確立にも取り組み、まだ100%ではないものの、課題を克服していく形はつかめたと思います。
実践面では、日本の打者とのスタイルの違いを強く感じました。日本では「芯で捉える」意識が強い一方で、向こうの打者は詰まることを怖がらず、力強く振ってくる印象でした。差し込んでも詰まらせても、力で打球を運ばれるような感覚があり、殴り合いじゃないですけど、ぶつかり稽古のような野球に驚きました。その中で、真っ直ぐで押していく自分の投球スタイルで勝負しながら、今回のテーマとしていた変化球の精度向上にも取り組みました。カウントを取る変化球や空振りを狙う変化球を意識し、決めたい場面でしっかり決めることができました。狙って三振を奪えた場面もあり、この期間で大きな手応えを掴むことができました。
来シーズンはウインターリーグでの経験や学んだことを活かしながら、自信をもって投球していきたいと思っています。先発ローテーションを勝ち取って、優勝に貢献できるように頑張ります!
日本はオフに入って寒くなり練習するのが難しくなる時期なので、この時期に気温30度前後の温暖な気候の中で実践の機会をいただけたことは、成長する良い機会になったと思います。
実際に試合に出てみて一番感じたのは、日本との投手の打者に対する攻め方の違いです。日本の投手はコースを丁寧に突いてくるイメージがありますが、プエルトリコではストライクゾーンに速くて強い球をどんどん投げ込んでくる感じでした。正直、最初は速い球に振り遅れることも多くて、速い球を打ち返せないとダメだなっていうのは強く感じました。そこから、バッティング練習の際には無駄な動きをしてる暇が無いくらいピッチャーの距離を近くして練習しました。練習のおかげで、終盤は速い球に対応できるようになってきたかなと思います。
今回のウインターリーグでさまざまなことを学んで、新しい感覚をたくさん取り入れたので、来シーズンはファンの皆さんの期待に応えられるよう頑張りたいと思います!