2022/03/01 (火)
選手

タマスタだより 最終回「最終日。」

こんにちは。

スプリングトレーニング2022 in筑後も今日が最終日。「タマスタだより」もとうとう最終回です!

この1ヶ月間、選手たちは本当によく頑張っていました。最終日ということもあって、朝、集合してくる選手たちは充実感に満ちて、きっと清々しい表情をしているのでしょう…?!

「もっともっと 瀧もっと!」(瀧本将生投手)

皆さん、笑顔は最高でした!

しかし、この笑顔の裏に潜んだ恐怖がありました(笑)

そうです。最終日には魔の” Yo-Yo(ヨーヨー)テスト”※ が待っていました!
※Yo-Yoテスト:どんどん間隔が短くなるシグナル音に合わせて20mの往復走を繰り返す持久力テスト

キャンプ中はたくさんのランメニューが行われましたが、これがワクワクドキドキの集大成です。

最終日の練習開始前には、小川史3軍監督から「みんなここまで良く頑張ったと思う。でも、ここで満足しないこと」と引き締めのお言葉がありました。

筑後のキャンプでは紅白戦や練習試合といった実戦練習がなかったため、積み上げてきたものの結果が出るのは良いも悪いもこれから。

一喜一憂せず、これからも「勝負」は続いて行くのだというメッセージが伝えられました。

気を引き締められた所でウォーミングアップを行い、その後、室内練習場に移動。

本日の目玉!
ヨーヨーテスト、いざスタートです!

独特な緊張感が漂います。

徐々に選手が脱落していく中、苦しみながらも食らいついている選手がいました!

居谷匠真捕手です。
まさに”気持ちで”走っていました。
小川監督も「居谷ー!居谷ーーー!」と何度と名前を呼んで鼓舞していました。

小川監督と的山コーチが口を揃えて「居谷が予想以上に頑張った!もっと早くダウンすると思ってたのに(笑)」と体力的にも精神的にもタフになったと目を細めていました。

結果、居谷選手はトップ3に食い込む奮闘っぷりでした。

舟越秀虎選手、早真之介選手、緒方理貢選手は隣どおし刺激し合いながら奮闘。

俊足が持ち味の舟越選手が意地で振り切り、最後の2人まで残りました。

そして、最後の最後まで1人走り続けたのは、育成ルーキー加藤晴空捕手でした。1人勝ちです!本当にナイスランでした!

誰もが走り終わってバッタンキューの中、加藤捕手はこの笑顔。

座ってもすぐ立ち上がって、誰よりも早くマーカーの片付けに走りました。

さすが体力オバケ、余力があるようにも感じました!心も身体も強い、頼もしいキャッチャーですね。

個人的には、今キャンプ取材してきて、育成時代の甲斐拓也捕手に重なる雰囲気を感じました。育成選手として、まだスタートしたばかりのプロ生活ですが、早々に首脳陣にも先輩たちにも「加藤は元気がいいね」「声が大きい」「体力あるね」と評価されています。
これからの成長曲線に注目して行きたい選手の1人です。

その後、サブグラウンドではルーキーの佐久間拓斗選手がノックを受けていました。

ナイスファイトしてました!

高波リハビリ担当「今日頑張れば美味しいご飯が食べられるぞー!」
佐久間「今日はたぶんハンバーグです!」

ノックを受けながら、食いしん坊みたいな会話をしていました。明日は高校の卒業式のため、キャンプ終了後、実家に帰省するのだそうです。
夜ごはんは久しぶりにお母さんのハンバーグを食べられるようです。
しっかり食べて、更なる成長を期待しましょう。

室内練習場では、何やら武田翔太投手の周りにルーキー投手陣が集まっていました。
真剣な眼差しで話を聞くルーキーズ。

徐々に増えていきます。

武田投手のカーブ講座が行われていたようです。先輩からの貴重な言葉に真剣に耳を傾けていました。

すぐに試していた木村大成投手でした。

ルーキー達の貪欲に学ぶ姿勢は、今キャンプ中、たくさん見受けられました。
筑後で一緒に練習した主力選手達と積極的に会話し、実りある時間を過ごしていました。

最終日の練習はお昼まで。12時にタマスタに再集合し、全員で手締めです。

全員が揃うまでの間、小川監督が「誰か何か喋りたいやつおるか〜?」とムチャぶりで志願スピーチを求めますが・・・

明日が卒業式という高卒ルーキー達、遠慮がちでした(笑)

こちらは「Speech please!」と振られるも、「ダイジョウブデス」と日本語で丁重にお断りしていたスチュワート投手(笑)

にこやかな雰囲気の中、全員が揃うと、育成2年目の緒方理貢選手が手締めの挨拶を任されました。

まずは充実したキャンプが行えたこと、サポートしてくれたスタッフの方々に感謝の言葉を述べました。

続いて、連日応援に駆け付けてくれたスタンドのファンの皆さんにも「ありがとうございました」と挨拶。スタンドからも拍手で応えてもらいました。

小川監督も話していましたが、プロ野球選手として、”見られている”中で練習出来ることは良いこと。
特に序盤は、柳田悠岐選手や松田宣浩選手らが筑後スタートだったこともあり、多くのファンが筑後に足を運んでくれました。若鷹達も”プロ野球選手”としての自覚や良い緊張感を持って、練習に取り組むことが出来たようです。

また、「自分達は試合でアピールして結果を出さないと上には上がれません。1人でも多くの選手が結果を出して上に行けるよう頑張りましょう」と宮崎組に負けないよう、筑後で感じた悔しさや取り組んできたことをこれから発揮するべく想いを込めて話しました。

緒方選手の熱いスピーチで、スプリングトレーニング2022 in筑後、打ち上げです。

本当にお疲れ様でした!

小川監督は、特に成長した姿を見せてくれた選手として、舟越選手、居谷捕手、笹川選手らの名前を挙げました。

特に舟越、居谷両選手は、最初から最後まで筑後でキャンプを駆け抜けました。練習量も多く確保して取り組めた2人ですが、やはり宮崎キャンプに合流出来なかった悔しさも当然抱いています。

そんな彼らの「勝負」はまだまだこれから。

ファームの選手たちが、どんなシーズンを過ごすのか。育成選手はどうやって支配下を掴みに行くのか。是非、ファンの皆さんも筑後に足を運んで、一緒に見届けて下さい。

タマスタだより最終回、以上で終了です。
8回の連載となりましたが、読んで頂いた皆さん、ありがとうございました。

筑後は面白いですね。成長が楽しみな選手がたくさんいます。お茶目で応援したくなる選手もたくさんいます。

もっともっともっと!
これから羽ばたく若鷹を一緒に応援しましょう!

上杉あずさ

選手一覧へ戻る
  1. トップ
  2. ニュース一覧
  3. タマスタだより 最終回「最終日。」