

【3月12日(水) ホークス4-3ドラゴンズ ヤフオクドーム】
今宮健太選手が打撃好調だ。この日も3打数3安打、1本塁打3打点の活躍で今オープン戦打率を.417(36打数15安打)としました。
5回裏に放った本塁打は「打った瞬間」に分かった見事な一発。レフトスタンドへの一発でしたが、「もともとは右方向への意識をもって打席に入っていました」。言葉とは真逆の結果でしたが、それこそ今宮選手の成長の跡です。直前の外角球をライトポール際へ大飛球。それまでも外中心の攻めだったことから「そろそろ内角に来る」と引っ張る意識も持っていたことで、真ん中付近のストレートに体が上手く反応しました。
「2番という打順は状況判断が必要な打順。昨季143試合に出場して600の打席に立たせてもらったことで、打席の中でも随分冷静でいられるようになりました。今は2ストライクに追い込まれても余裕をもって打席に立てています」
ただ、会心の一発にも「慢心」はなし。「去年はホームランを打った後に打撃が崩れて打てなくなる時期がありました」。この日は次の打席でセンター前へクリーンヒット。「ホームランよりもこちらのヒットの方が嬉しかった。自分の理想です」とにっこり笑いました。
今季は打撃向上を目指し、「自分の形」にこだわって練習を積んできました。その成果が今の好調につながっています。秋山幸二監督も「自信になっていくだろう」と期待を寄せています。昨季達成できなかった144試合フル出場へ、今宮選手は「僕の中ではもうシーズンは始まっていると思っています。どんどんアピールして、そして技術を磨いていかないといけない」と気持ちをさらに引き締めていました。
2014年3月13日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)
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