
ヒーローインタビュー

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【5月23日(金) ホークス4-2タイガース ヤフオクドーム】
不穏な空気は4番打者が振り払った。6回裏、1点差に迫ってなお無死一、二塁のチャンスで、李大浩選手がセンターバックスクリーンに突き刺さる逆転の6号3ランを放ちました。
2点を追ったこの回の攻撃は、2試合連続で1番に入った明石健志選手のヒットと今宮健太選手の連打でチャンスメイク。一、三塁として3番・内川聖一選手の打球は三ゴロとなりましたが、相手野手が失策してこの間に1点を返しました。しかし、一塁を駆け抜けた内川選手が右腰付近を抑えてそのままベンチへ。主力選手の負傷交代に嫌なムードも漂いました。
その姿に次打者の李大浩選手は胸を痛めずにはいられませんでした。「申し訳ない気持ちでいっぱいでした。野手陣の中では特に、内川が開幕からずっとチームを引っ張ってきた。4番として何も出来ずにいて申し訳なかった。責任を感じていました」。打撃の調子自体は悪くないものの、好球をミスショットする打席が多く、「自分でもワケが分からない」と悩んだ時期もありました。しかし、そんな時でも苦しむ姿は周りに見せることはありませんでした。
そして迎えた、4番打者として最高の場面。甘いストレートをも逃すことなく、完ぺきにとらえました。「一番大事な場面。仕事が出来て良かったです」。
一方で投手陣もそれぞれが役割を果たしました。先発の岩嵜翔投手は初回に2失点するも、その後はゼロを並べて、5回を投げ切りました。さらに、3番手の五十嵐亮太投手は1死満塁の大ピンチの場面で登板するも見事連続三振で切り抜け、最後はサファテ投手がいつも通りの快投で試合を締めくくりました。サファテ投手は今季16セーブ目。また、2番手の千賀滉大投手が今季初勝利をマークしました。
2014年5月24日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)
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