粘りに粘った137球。5月23日（金）タイガース戦に先発した大隣憲司投手が、8回途中までを2失点に抑えて4勝目をマークしました。

立ち上がりは不安でした。初回にいきなり2失点。そして3回までに70球以上を費やす苦しい投球でした。しかし、レフトスタンドが大いに盛り上がる異様な空間の中、それでも大隣投手は冷静でした。
「ストレートの感じがよかったので、まっすぐで勝負できると思いました。変化球も活きましたね。テンポよく投げることだけを心掛けました」。

大胆に攻めました。3回表2死一、三塁のピンチではフォード選手を内角の直球で見逃し三振。また、ときにはコースを丁寧に突く繊細な投球を見せ、6回表には新井選手と金本選手から連続三振を奪いました。
「チームは貯金できたけど、僕自身はまだ借金がある（4勝5敗）。次もいい投球ができるようにきっちり調整して、チームに貢献したいです」。

チームは交流戦開幕から3連勝です。また、この試合は孫正義オーナーが観戦に訪れていました。ヒーローインタビューを1塁側ベンチ横で見届けると、お立ち台に上がった大隣投手らとがっちりと握手を交わして喜びを分かち合っていました。

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