


【5月31日(日) ホークス5‐2スワローズ ヤフオクドーム】
<今日の熱男 高谷裕亮選手=今季1号2ランは7シーズンぶりの本塁打>
「とにかく繋ごうとした意識でした。フォークを上手く拾っていい感じで振り抜けましたが、スタンドまで行くとは…。テラ(寺原隼人投手)も頑張ってたんで、いい追加点になって、良かったです」
そして高谷裕亮選手は紅潮した顔でこう続けました。
「7年ぶりのホームランの感触?よくわかんないです(苦笑)」
この日、ホークスは初回から3点を先取。試合の主導権を握りましたが、3,4回に1点ずつを返されて嫌な雰囲気が漂い始めた時でした。最も点が欲しかったイニングに飛び出した最高の一発。大きな放物線を描いた打球は右中間スタンドに飛び込んでいきました。
「初めは分からなかったけど、相手の外野手が見上げていたので入ったんだと気付きました。でも、無我夢中のままベースを1周しました」
本当に久しぶりの本塁打はプロ通算3本目です。「少ないんで、前も覚えていますよ。2本目は川越さんから打ったんですよね」。2008年7月22日のバファローズ戦(ヤフードーム・当時名称)の7回に、川越投手から2ランを放って以来のことでした。ちなみにプロ初本塁打は同年7月16日のライオンズ戦(同球場)。プロ2号は早々に打ちましたが、この一発が出るまでに2504日を要したのです。
試合後はお立ち台へ。本拠地でのヒーローインタビューは初本塁打の日(この試合ではサヨナラ安打も記録)以来でした。
「あの時はプロ2年目だったかな。喋るのに必死だったと思います(笑)。今日は落ち着いて話せました。だけど、心残りが一つ…」
この日の試合は「HAWKS☆PLAYERS DAY」で本多雄一選手の応援デーでしたが、4月に負傷して戦列を離れており、この試合までに復帰することが叶いませんでした。
「ポン(本多選手)も一緒に戦っていたんです、とファンの皆さんの前で伝えたかった」
まさにチーム一丸となって戦っているホークス。このスワローズ戦もきっちり勝ち越しを決めて、貯金を今季最多タイの8に戻しました。