


【9月6日(日) ホークス5×-3イーグルス ヤフオクドーム】
<今日の熱男 松田宣浩選手=延長12回、サヨナラ31号2ラン!>
この「熱男」は何かやってくれるのではないか――そんな願いも込められた予感が、見事現実のものとなりました。
延長12回裏、松田宣浩選手の31号サヨナラ2ランホームランで5時間超のロングゲームが劇的な決着を迎えました。2試合連続の一発。そして、チーム今季9度目のサヨナラ勝利のうち松田選手のサヨナラ弾は3本目となりました。
あと1アウトで引き分けのところから、5番・李大浩選手がフォアボールで出塁。代走を送られてベンチに戻る主砲に、ホークスナインはまるで勝利したかのように大喜び。この明るいムードがホークスの強さの理由の一つです。
「デホさんが決めてくれると思っていたので、打席は回ってこないと思っていた。とにかく積極的に初球から狙っていきました。打った球? “変化球”です(笑)。それくらいの気持ちで打っていきました」
興奮冷めぬ表情で話す松田選手。「12回表もピッチャーが頑張って抑えてくれた。もう負けはないというのが大きかったです」。
工藤公康監督も大興奮で、ベンチ裏に戻ってくると「強ぇ!」を連呼。「素晴らしい勝利でした。松田くんは自分のタイミングと形で良いスイングをしてくれました」と弾んだトーンで話しました。
ただ、試合を振り返る中で忘れてはならないのが投手陣の踏ん張り。先発の帆足和幸投手は中盤以降立ち直って6回3失点と粘り切りました。そこからホークス自慢のリリーフ陣が「無失点」リレー。ピンチの場面で登板した飯田優也投手も強気で腕を振り抜き、12回を任された岩嵜翔投手は3者凡退の好投でサヨナラ勝利の流れを呼び込みました。岩嵜投手は今季1勝目です。
「ピッチャーの頑張りが今日は大きかった」(工藤監督)
優勝マジックは「12」となりました。また、この日でクライマックスシリーズへの進出、つまり今季のAクラス以上が確定しました。来週から3カード連続の遠征に出ます。「しっかり勝って福岡に戻ってきます」と松田選手はお立ち台の上で熱く約束しました。