

【3月4日(金) ホークス3-3タイガース ヤフオクドーム】
<今日の熱男=柳田悠岐選手 3番スタメンで2打席連続本塁打> 外角球は腕をぐっと伸ばして流し打ちし、内角球は肘を上手くたたんで思いっきり引っ張る。バッティングの理想系だ。
ただその両方とも外野スタンドまで飛ばすとなればあまりに規格外な話なのだが、それを現実にしてしまうのが柳田悠岐選手です。
今季実戦8試合目、20打席目での「2016年第1号」は、2点を追いかける3回裏の第2打席に飛び出しました。タイガースのメッセンジャー投手の142キロの外角球に鋭く反応。バットを振り抜くと打球は左翼ポール際へ一直線に伸びていきました。とても流し打ちとは思えないほど強烈な打球。「いいスイングでした」と柳田選手も納得の同点2ラン本塁打となりました。
そして続く第3打席、今度は6回走者なしの場面。ドリス投手が内角を突いてきた149キロを見事に打ち返しました。これも打った瞬間にホームランと分かる打球。右翼スタンドの中段に刺さりました。
2日前の練習で「打感が良くなってきた」と手応えも感じていました。構える際に左腕でもリズムをとることで、ボールへの反応や間の取り方が改善されてきました。
2打席連発には工藤公康監督も「豪快だったね」と笑顔。さらに観戦していた王貞治球団会長も「なかなか見ることのできないホームランだったね。2本目はよく飛んでいた。ファンがびっくりするようなホームランだったし、価値が大きいね」と目を細めていました・
今季は「40本塁打・40盗塁」をターゲットにして、モチベーションを高めている柳田選手。「期待を感じているので、それに応えたい」と今季の大活躍への意気込みも口にしています。
2016年3月5日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)
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