6月11日（水）ドラゴンズ戦。9回表、柳瀬明宏投手にとっては予想外の登板でした。3点差を守るべくマウンドに上がった小椋真介投手が2人の走者をためてまさかの降板。一発で同点。しかも打順はクリーンアップ。そんなシーンで名前を告げられました。

「チームにとっては大ピンチ。でも、チームに迷惑をかけ続けてきた僕は挽回するチャンスだと思って、マウンドに行きました」。
マウンドに上がると小久保裕紀選手から「ホームランを打たれても同点や」と声をかけられ、さらに勇気づけられました。3番ウッズ選手を力ない中飛、4番和田選手を二ゴロ併殺打に仕留めてゲームセット。わずか7球でピンチをしのぎました。

柳瀬投手は以前から「ピンチの場面でマウンドに上がりたい。その方が燃えるんです」と話していました。まさに有言実行のピッチング。王貞治監督も「思う以上の投球をしてくれた」と信頼を高めていました。
この日の最速は149km/h。フォークやスライダーも投げる右腕は「勝利の方程式」入りへ大きな一歩を踏み出しました。

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