


【6月10日(金)ホークス2-1ジャイアンツ ヤフオクドーム】
<今日の熱男=鶴岡慎也選手 同点8回に決勝犠飛を放ち、今季初お立ち台>
大接戦を制して貴重な白星をもぎ取りました。チーム全員の熱い気持ちが勝利へとつながりました。
先制するも追いつかれ、1対1の白熱の投手戦で迎えた8回裏でした。フォアボール、松田宣浩選手のヒット、フォアボールで1アウト満塁の大チャンス。ここで8番・鶴岡慎也選手が見事な仕事をやってのけました。2ボール1ストライクからの4球目をライトへ打ち上げ、三塁走者の本多雄一選手が本塁生還する犠牲フライとなりました。
鶴岡選手が振り返ります。
「今日は相手投手が防御率0点台の菅野投手だったので、このような試合展開になると予測していました。ボク自身それまでの打席で全くいいところがありませんでした。なので狙い球を絞ってあの打席は臨んでいました。ベンチでコーチ、スコアラー、そして僕の意見が一致。スライダーを狙っていたんです」
打ったのはまさにその球種。2球目に内角へ鋭く食い込むワンシームに手を出してしまったときは「なんで打ちに行ったのか、自分でもびっくり」と苦笑いしましたが、冷静さを失わずに勝負できたのはやはりベテランのなせる業です。
工藤公康監督も「序盤からストレートを狙い打っていたので、徐々に変化球が多くなっていった」とチーム全体の作戦がハマった勝利に喜びいっぱい。
そして鶴岡選手の好リードにも導かれ、先発した東浜巨投手は堂々のピッチング。7回途中でマウンドを降りて白星は手にできませんでしたが、幾度も相手エースと互角以上の投げ合いを演じて、どんどん逞しさを増しています。勝ち投手は森唯斗投手で3勝目。最終回をいつも通り安定した投球で締めくくったサファテ投手が21セーブ目をマークしました。
ホークスは4連勝で貯金23とし、2位とのゲーム差を8.5に広げました。
工藤監督の熱男トーク
――大接戦でした。
「息詰まるゲームでございました」
――鶴岡選手が決勝犠飛
「満塁のなり方がね。菅野投手はボールが高めに浮いていた。あそこから低めにビシビシ投げるのは難しいと思った。そしてストレートを狙われだして変化球が多くなっていた。狙っていたスライダーをきっちり外野へ打ってくれた」
――東浜投手も好投した。
「自分のピッチングがわかるようになったのでは。どうやって抑えればいいのか、どこが勝負どころなのか。ここは真っすぐで行く、ここは狙われているから甘くならずにシンカーを投げなきゃいけない場面だ、といった感じで」