


【6月12日(日) ホークス7-5ジャイアンツ ヤフオクドーム】
<今日の熱男=城所龍磨選手 自身初の連発! 2ラン×2の4打点>
超満員のヤフオクドームが大いに盛り上がった。特に目の前に打球が迫ってきたライトスタンドは総立ちで大声援だ。
電光石火の攻撃。城所龍磨選手が初回に第3号、そして3回に第4号と、続けざまに2ランホームランをかっ飛ばしました。2打席連発は自身初。工藤公康監督も「さすがに2発目はびっくりした」と大きな目をさらに丸くしました。
初回の打席は、先頭の今宮健太選手が二塁打を放ってノーアウト二塁で回ってきました。「送りバントもあるかなと思ったら『打て』のサインだったので、とにかく思いっきり行きました」。右方向へ打てば最低でも進塁打になると、引っ張ることを意識。2球目の第1ストライクを強振して、右翼席へ強烈なライナーを運びました。
続く打席も今宮選手がヒットで出塁して1アウト一塁。「セーフティバントも頭にありましたが、ここも『打て』のサイン。監督の期待に応えたかった」。やはり積極的に振りに行って初球を見事に仕留めました。
工藤監督は「野球に向けての日々の過ごし方。休みの日も出てきて打ち込んだり、トレーニングをしたり、体のケアもしたり」と城所選手の日頃の姿勢を高く評価しています。
12日の試合は14時開始のデーゲーム。前日はナイターでしたが、城所選手をはじめ、今宮選手ら何人もが、全体練習前のアーリーワークをいつも通り行っていました。
城所選手は「ボクは朝強い方なので」と涼しい表情で話しましたが、昨夜寝たのは0時半ころで、起床は6時半。7時15分には家を出てドームに向かい、到着後にはエアロバイクを漕いで体を温め、体幹トレーニングをして、アーリーワークの打撃練習へ。いくら鍛え上げているプロ野球選手といえども、かなりタフな1日を過ごしました。
「いい流れを壊したくないので」
この試合後もトレーニングを行うため、「明日(月曜日)は移動日だけど、体が張ったまま何もしないのはイヤなので、たぶんドームに来ると思います」といいました。
外野席を中心に、新グッズの「キドコロ活躍中」タオルや「キドコロ○○中」の落書きTシャツなどがかなりの数見られるようになっています。
「もう二度とないかも(笑)」と5月に話していた、中京高校の先輩の松田宣浩選手(4回に14号2ラン)とのお立ち台も再び実現しました。
ホークスは60試合目で40勝(15敗5分)に到達。本拠地6連戦を全勝し、交流戦の2年連続勝率1位へ向けて、関東、関西のビジター6連戦に臨みます。
工藤監督の熱男トーク
――初回、城所選手に『打て』のサイン。
「積極的に行ってくれたのはいいこと。立ち上がりの(ジャイアンツ先発の)高木投手は球が引っ掛かったり、押し出したりしていた。ストレートにしてもスライダーにしても(内側に)入ってくる傾向にあったし、引っ張ってくれれば最低でも進塁打になると思っていた」
――60試合で40勝
「選手たちが1試合1試合を大事に戦ってきて積み重ねた結果だと思っています。いつも言っているように目の前の3連戦を勝ち越すこと。いま6連勝していても、また次の3連戦を勝ち越そうと。隙を見せればつけ込まれる。同じように今後も続けていきたい」