
来季のV奪回へ、厳しく、鍛えの秋へ。
10月29日(土)より宮崎市の生目の杜運動公園で秋季キャンプをスタートさせています。工藤公康監督は「体力、筋力をつけるというところまではこの期間ではいかないかもしれないけど、その土台作りだと思って取り組んでほしいと選手たちには話をした」と語っています。
選手たちへの訓示では「ついてこられない選手は筑後に戻ってもらう」という趣旨の説明も行ったといいます。しかし工藤監督は「そんなに激しいキャンプとは思っていません。ただ、体力がない人が無理にやると怪我につながってしまう。怪我をするためにキャンプをするわけではないので、そのような選手には体力がないことを自覚してもらい、筑後に戻って体力づくりや筋力づくりをやってもらいたいという意味です」と話しました。
とにかくこの秋は体力、筋力の向上。秋のキャンプといえば振り込んだり特守をしたりというイメージも強いですが、「それが全くないわけじゃないけど、体力がつけばそれだけ技術練習もできるわけなので」と、土台作りがメインになることを改めて説明しました。
また、このキャンプ前には来季のコーチングスタッフが発表され、かなりの配置転換などが行われました。「僕の中では適材適所で考えている。配置や部門が変わったコーチもいますが、僕が就任してから話をしてきた中でより特性を生かせるところをやってもらいたいと思った」と意図を話しました。
その工藤監督の言葉通り、秋季キャンプ初日は100mを15秒以内でダッシュし、45秒かけて戻るのを繰り返すこと10本。これが1セットで計4セットを行いました。その後の夕方の個別練習になると足だけじゃなく脇腹などをつる選手が続出。いきなりのハードトレにみんなが悲鳴を上げていました。2日目のランニングメニューは200m×20本を決められた時間内に走るというもの。これも十分ハードなメニューですが、柳田悠岐選手は「初日の方がきつかったっス」。
工藤監督は「キャンプが終わるころには、走っても疲れないとか、トレーニングをしても体が張らなくなるとか、そういう前向きに考えられるようになれれば」と語っており、ある意味その効果が早くも表れた形(?)となっているようです。
2016年10月30日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)
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