8月11日（月）のイーグルス戦に3番手で登板して、今季初勝利をマークした佐藤誠投手。彼もまた「特別な想い」を胸にマウンドに立っていました。
「正直、もうダメなのかな、という危機感を感じたこともありました」。

佐藤投手は1993年ドラフト5位でジャイアンツに入団。2001年にホークスに移籍し2003年には31試合、2004年には40試合に登板するなど「勝利の方程式」の一角として活躍しました。2006年には「スクランブル男」の異名を取るほどのフル回転でチームの危機を何度も救いました。しかしその頃、同時に右ひじ痛を発症。手術を行いました。
「手術をして1年も経てば、また普通に投げられるようになると聞いていました。でも、実際は違いました。成績も投球内容もなかなかついてこない」。

今季、6月にも1軍昇格を果たしましたが、交流戦のジャイアンツ戦では逆転サヨナラ打を喫する屈辱。その後体調不良もあって再びファームに降格しました。
そこからはい上がっての好投。
「今日の勝ちと試合内容にはすごく喜びを感じます」。

この日、登板したのは佐藤投手をはじめ、星野順治投手や篠原貴行投手。彼らは5年前の日本一を知る投手たちです。１つの白星の重みが増す後半戦。経験者たちの活躍はチームに大きなプラスをもたらすに違いありません。

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