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自主トレでグアムに出発する松中選手 |
松中信彦選手がグアムで「瞑想(めいそう)トレ」に突入する。10日、手術した右ひざと左ひじのリハビリのため福岡空港からグアムへ出発。温暖な気候でランニングを開始するのが目的でバットやグラブもない手ぶら自主トレになるが、ここ3年間の打撃フォームを収めたDVDだけは持ち込んだ。「来年はこういう打ち方で、というイメージができつつある。自分のバッティングをイメージしながらトレーニングをしたい」。映像から10年型のフォームをあぶり出し、鍛える部位を意識してトレーニングするためだった。
8月21日の日本ハム戦で右ひざ半月板損傷のけが。激痛で打席で踏み込めず、走塁は“各駅停車”とボロボロの状態だったが、左足に重心を残して打つ軸足打法でシーズンを乗り切った。松中選手は「足をけがした中でヒントがあった」とけがの功名と言える打法を南国で発展させる。「同じ軸回転なんだけど、ちょっと感覚は違う。楽しみはあるよ」と、DVDを通じてイメージを描き始めている。
この時期にグアムでリハビリを行うのは同じく右ひざ靱帯(じんたい)を痛めていた03年オフ以来。そこから04年は3冠王を獲得した実績がある復活パターンでもある。今回はあくまでもランニングが中心。「僕は基本的に走り込んでキャンプに入る考え方。下半身さえできれば振り込んでいける」。3日前から室内のマシンで軽いジョギングで「走り初め」に備えてきた。10月23日の手術から1ヶ月半が経過。ホークスの大砲が復活に向け、次のステージに入る。