2009/12/17 (木)

長谷川選手、4年目の来季は球団55年ぶりの偉業を目指す

契約更改を終えた長谷川選手は笑顔であっぱれクラッカーを鳴らす
契約更改を終えた長谷川選手は笑顔であっぱれクラッカーを鳴らす
ホークスのヒットマンが、チーム半世紀ぶりの快挙に照準を定めた。長谷川勇也選手が16日、福岡ヤフードーム内で契約更改。今季全試合出場に1試合届かなかった長谷川選手は、来季目標として「フルイニング出場」を掲げた。ホークスで外野のみの全イニング出場は55年飯田徳治選手(南海)が最後。4年目の来季は、球団55年ぶりの偉業を目指す。

長谷川選手が掲げた来季目標は、たった1つだけだった。ただ、その壁は高い。ホークスでは、54年間達成されていない偉業がターゲットだ。「フルイニング出場したい」-。大幅昇給を勝ち取った晴れ舞台で、チーム半世紀ぶりの快挙に狙いを定めた。

長谷川選手らしい道標だ。極限まで球を引き込む。短く持ち、バットをぶつけるように当てる。交渉でも認められた粘り打法で開眼、今季143試合出場。打率3割1分2厘、159安打はともにチームトップ。それでも、打率や打点、安打数に目標を置かなかった。

「こだわる数字はない。これから今までと違った面が出てくるかもしれない。今のスタイルで終わるとも思っていないし、本塁打を打てるようになるかもしれない。ゴールの結果ではなく、過程を見据えていきたい。」(長谷川選手)

数字を挙げれば打撃スタイルが制限される。センターのレギュラーを奪ったヒットマンは、さらなる成長の芽を、全イニング出場ではぐもうとしている。

見習う先輩が近くにいる。今季38歳で全試合出場した小久保裕紀選手と、来年1月に米アリゾナで合同自主トレを行う。「尊敬というか、すごい。そういう選手になりたいと思っている。一緒に間近でやれば、何か感じることがある」(長谷川選手)。その小久保選手はダイエー時代の95年、二塁と外野でフルイニング出場を経験。主将から昼夜を問わず、学べる環境を整えている。

この日の交渉で「マイナス面はあまりなかった」(角田球団代表)が、レベルを上げる要素は、まだある。全イニングを乗り切る体作り。外野手ではリーグワーストタイの5失策を喫し守備力の向上。10盗塁に終わった走力のアップ…。長谷川選手自身「もっと安定感を出したいし、盗塁も増やしたい。今年は体調的にきついところもあった」と話した。

オール外野でのフルイニング。来季、最後の瞬間まで、長谷川選手が一時も気を緩めることはないだろう。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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