メモリアル、そして完全復活を確信させた一発。松中信彦選手にとって、3月28日（日）のバファローズ戦（ヤフードーム）は長い選手生活の中でも特別な試合となりました。

この日も「5番DH」で先発出場。1997年5月31日の初出場以来、通算1,500試合目の出場となりました。積み重ねてきた数字に、松中選手は「安打数（3月28日現在、通算1,594本）よりも遅く達成できたのはよかった」と思わず笑み。「怪我もありながらの到達。だけど、まだ2,000試合という次の目標もあるし、どんどん試合に出られるようにがんばっていくだけです」と気を引き締めていました。

また、この試合の5回裏、木佐貫投手のスライダーを右翼ポール際に運ぶ今季1号本塁打を放ちました。昨秋に右ひざと左ひじを手術し、今春のキャンプはB組でリハビリに専念。開幕1軍を目標にし、それは叶わなかったものの26日（金）に1軍昇格しました。今季3試合目、9打席目の今季初安打が待望の一発となり「（本塁打が）出ると出ないでは全然違う」と喜びました。ただ、試合に敗れたとあって表情は冴えません。「今日はもう終わったこと。また明日がある。早く万全になってチームの勝利に貢献したい」とさらなる活躍を誓いました。