軽快なピッチングで完封勝利の大隣投手

大歓声にウイニングランで応える大隣投手

連敗ストッパーは大隣憲司投手でした。4月2日（水）ファイターズ戦（北九州市民球場）、プロ初の完封勝利。ファイターズ打線をわずか2安打に抑えました。前回（3月25日）のプロ初完投勝利に続く快投でした。

大隣投手は「それほど調子はよくありませんでした」と振り返りましたが、王貞治監督は大絶賛。「球に勢いがあった。相手打者は自分のスイングをしていなかったね。力強い球が前に飛んでいなかった。理想的なピッチング。今1番安定している」と評しました。
ヤフードームより狭い北九州市民球場は投手にとっては不利な球場です。両翼では8ｍも違います。だからこそ価値ある完封勝利です。

ただ、北九州市民球場だからこそ感じる喜びもあります。それはグラウンドとスタンドの距離。ヤフードームは上から降り注ぐような大歓声が、北九州市民球場ではまるで正面から突き刺さるような感じです。歓喜のパワーがいつも以上に伝わってきます。お立ち台に立った大隣投手は17,721人の大歓声に満面の笑みを浮かべ、その後は球場を1周する“ウイニングラン”をして応えていました。

2008年4月3日掲載
田尻　耕太郎（ホークスオフィシャルメディア）

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