
ヒーローインタビュー

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5月6日(日)、GW9連戦を締めくくる「ヤフードーム本塁打祭り」で7対3とイーグルスに見事快勝。昨季から統一球が導入されて「飛ばない」との声が上がる中で広いドームに3発のアーチを掲げました。ホークスがヤフードームで1試合3本塁打放ったのは昨季4月21日以来のことです。
お立ち台には本塁打トリオが揃って立ちました。主軸を打ったペーニャ選手(初回7号2ラン)と松田宣浩選手(4回4号ソロ)と並んでヒーローになったのは、2回に今季1号本塁打を放った中西健太選手です。
じつに3年ぶりの一軍での打席。その初球を思いっきり振り抜きました。「感触は良かった」という打球はぐんぐん伸びて、センターバックスクリーンに飛び込んでいきました。「ビックリしました。二塁を回ったところで気付きましたが、そこからホームに帰るまではもうあっという間で…。本当にビックリしました」。この前日に一軍に昇格。2日(水)の二軍戦(カープ戦・雁の巣)で左翼席後方の防球ネット上部に当たる特大ホーマーでアピールした打撃力を最高の形で発揮しました。
ようやく巡ってきたチャンスでした。08年には一軍で59試合に出場して3本塁打、14打点をマーク。09年には開幕スタメンにも名を連ねた実績があります。しかし、その後すぐに怪我をしてしまい二軍落ち。「ホンマに悔しかった」と振り返ります。その間に背番号は「27」から「31」へ、そして今季からは「58」に変わりました。
しかし、気持ちを腐らすことなく、この日のようにヒーローになるために、雁の巣で黙々と練習に励んできました。特に今季は結婚して初めて迎えるシーズン。「気持ちはより引き締まった。やるしかないですから」と言います。さらに、同期入団で仲良しの江川智晃選手が一軍で活躍していることも刺激になりました。「良いライバルですからね」。
新たなヒーロー誕生はチームに活気を与えます。8日(火)からは2週間の長い遠征。厳しい戦いが続きますが、勢いを増したホークスはそれを乗り越えて福岡に戻ってくるはずです。
2012年5月7日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)
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