
0714 ヒーローインタビュー

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衝撃のデビューから1週間…。7月14日(土)、結果はやはり同じだった。ルーキー武田翔太投手がまたも「6回無失点」投球でデビュー2連勝を飾りました。マリーンズ打線に4安打しか許さず、奪った三振は8つ。最速150km/hの直球もさることながら、相手打者の裏をかいた変化球もかなり有効に使ったクレバーな投球でした。
七夕のデビュー戦は札幌ドーム。2戦目のこの日は、待ちに待った本拠地ヤフードームのマウンドでした。3連休の初日と福岡の街では「博多祇園山笠」が重なったこともあり、九州地方は悪天候の一日でしたが、36,241人もの来場者でスタンドが埋まりました。その大観衆から降り注ぐのはもちろん期待の視線。しかし、武田投手は緊張どころか、「僕はお客さんが多ければ多いほど調子が良くなる。本当にありがたかった」といつものように笑顔を浮かべました。
平常心と笑顔を忘れない――初回から1死一、二塁のピンチを背負っても、4番のサブロー選手を平凡なライトフライ。続く角中選手は、この試合前までパ・リーグの首位打者という好打者でしたが、緩い変化球で見逃し三振に斬ってとりました。この日8奪三振のうち見逃しが4つ。「しっかり相手を研究した」という事前の準備と、「一巡すれば、その後は相手の待ち球がわかるんです」という非凡な野球センスの証明です。
それでも「変化球が抜けたところもあった」と反省の弁。さらに「勝ったのは結果であり、大事なのはそこじゃない。一番は野手の皆さんがヒット性の当たりもアウトにしてくれたこと。それがなければ勝てなかった」とまで話しました。ホークス球団史上初の高卒ルーキー投手デビュー2連勝にもかかわらず……。
マウンドでは「上から翔太」を自認しますが、目標はどこまでも上へ上へ。武田投手が与えてくれる衝撃は、まだこんなものではありません。
2012年7月15日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)
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