


たくさんのホームランや素晴らしいプレー、そして多くの感動を、ありがとう。
10月8日(月・祝)の今季レギュラーシーズン最終戦の試合後に、「小久保裕紀選手 ありがとうセレモニー」を行いました。
小久保選手のプロ19年間の軌跡を辿るVTRがヤフードームのホークスビジョンに流され、セレモニーが始まりました。花束贈呈にはまずソフトバンクモバイルのCMでお馴染みの「白戸家」の「アヤちゃん」「お父さん」「お兄さん」が登場。「アヤちゃん」から小久保選手へ花束が手渡され、さらにサプライズ演出でこの日が41歳の誕生日だった小久保選手へのバースデーケーキもプレゼントされました。
さらに選手を代表して松中信彦選手、チームを代表して秋山幸二監督からも花束が贈呈され、小久保選手はそれぞれと固い握手を交わし、さらに抱き合って何やら短い言葉を交わしていました。
そして、小久保選手がマイクの前に立ち、挨拶をしました。
「サプライズで3万人を超える人たちから『ハッピーバースデー』を歌ってもらえるなんて。もう二度と聞くことはないと思う。心にしみました」と誕生日演出に御礼を言い、「19年間、ダイエーホークス、ジャイアンツ、ソフトバンクホークスとプレーをし、この間に指導していただいた監督やコーチ、遅くまで練習に付き合ってくれた球団スタッフ、そしてともに優勝を目指して戦ったチームメイトに感謝を申し上げたい」と小久保選手からの〈ありがとう〉のメッセージが伝えられました。その中でも名前が出てきたのが王貞治会長でした。「出会いがプロ野球人生の転機になった。技術はもちろん、プロとしての考え方、生き方、厳しさ、心構えのすべてを王会長に教わりました。ありがとうござました」と思いを口にしました。そして、野球との出会いを作り、ずっと陰から小久保選手のことを見守ってきた母の利子さんにも目一杯の「ありがとう」をおくりました。
また、引退の理由についても「プロに入って、ここまで高い理想を求めてやってきた。納得できる成績を残しても、まだ上があると思ってやってきた。しかし、昨年に400本塁打、今年2000本安打を達成し、理想が現実となりました。そのとき、ユニフォームを着て自分の将来の現役選手としての理想を描くことができなくなりました」と明かしました。
そして「19年前、縁もゆかりもない福岡のチームを逆指名して、ずっと温かいファンの前でプレーできたことは誇りに思います。感謝の思いでいっぱいです」と応援してくれたファンの皆様へとびっきりの〈ありがとう〉の気持ちを表しました。
その後場内を一周し、胴上げには斉藤和巳育成担当コーチやマリナーズの川崎宗則選手も駆けつけ、たくさんの仲間の手によって背番号と同じ「9」回宙に舞いました。
また、ずっと涙をこらえていた小久保選手ですが、最後に王会長から花束を受け取った際には顔を真っ赤にして感謝の涙を流しました。
小久保選手のレギュラーシーズンの戦いはこれで終わりましたが、まだCSがあります。そして、ヤフードームでプレーをするためには、日本シリーズに進出すること。最後は勝って笑顔で胴上げを! 熱い戦いの日々はまだ続きます。