


開幕3連勝を飾ったホークスの勝利のマウンドには、3日連続でサファテ投手が立っていました。
炎の3連投。その疲れなど微塵も感じさせない3者連続奪三振の快投でした。
中盤に相手に逆転を許す嫌なムードの展開でしたが、サファテ投手は言います。
「ホークスの打線ならば、1点や2点のビハインドは必ず逆転すると信じている。だから常に準備をしているからね」
万全の準備をし、気持ちも整えて登ったマウンドでした。工藤公康監督も「この3試合で一番よかった」という快投。これで今季3セーブ目をマークです。
それは来日して通算178個めのセーブでした。
お立ち台では「アリガトウ」と流ちょうなフレーズで笑顔を浮かべました。記録も言葉も、日本で長くやった証です。
「本当に光栄なことだと思います。(前記録保持者の)クルーン投手とは一緒にプレーもしていないし、実際に投球を見たわけでもないけど、ずっと1つの目標にしてきた記録でした」
その先には今季中の200セーブ達成の可能性や、名球会入りの基準となる通算250セーブという大記録も見据えています。
しかし、大事なのは個人記録ではなくチームの勝利だとサファテ投手は言い続けます。
「セーブは点差の関係もある。だから自分ではコントロールできない。とにかく登板した試合ではチームの勝利の為に投げる。それがたとえ毎日であっても、僕は投げることが仕事なんだ」
現在発売中の『月刊ホークス』4月号でサファテ投手のインタビューをおこなった際にはこのようなことも話していました。
「神様が僕と家族を一緒に日本に連れてきてくれた。じつはメジャーに戻るチャンスもあったけど、僕はこのチームが好き、チームメイトも好き、日本も福岡も大好きだから残ることに決めました。日本の野球が自分には合っているし、野球人生を終えるとしたらホークスで終えたいと思っています」
大切な福岡のファンの前で頂点に立ちました。この後は3カード続けての遠征です。「まさか開幕3連投で記録達成とは考えてもいなかったけど、よかったと思います」と最強守護神は白い歯をのぞかせました。