



雁の巣球場に帰ってきた若鷹たちが大躍動しました。
4月23日(日)、ウエスタン・リーグのタイガース戦。同球場史上最多の2,166人の来場者が温かい歓声を送る中で、打線が序盤から得点を重ねました。2対0で迎えた3回にはジェンセン選手のリーグ1位の5号2ランで追加点を挙げると、この回は高田知季選手が2アウト満塁で2点タイムリー二塁打を放ち畳みかけました。
先発した山田大樹投手は5回1安打無失点の好投。速球でもボールが動く巧みな投球術に加えて、5イニング目にこの日最速142キロをマークするなど、球威も増してきています。2番手島袋洋奨投手、3番手伊藤祐介投手のサウスポートリオで見事に完封リレーを完成。攻撃では7回にも曽根海成選手のタイムリーで1点を加えて、7対0で勝利しました。
水上善雄2軍監督は「いい勝ち方でしたね。みんな懐かしいと言っていたし、この球場ではよく打っていた印象もあります。非常によかったです」と笑顔を見せていました。
また、川﨑宗則選手は「1番レフト」で6回裏まで出場し3打数1安打。若手時代はこの球場で汗を流し、下積みの期間を経て、ホークスの中心選手となっていきました。「たくさんバットを振ったし、ボールも捕った。苦い思い出の方が多いかな。楽しかった思い出はないですよ(笑)。だけど、時間が経ってみると、景色も違ってくる。自分のメンタルも変わったんでしょうね」となんだか楽しそうでした。
川﨑選手のようにホークスの将来のスターを夢見る若鷹たち。先人たちが鍛えに鍛えたこの球場の魂を受け継ぎ、さらに精進を重ねていくことでしょう。
2017年4月23日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)
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