
ヒーローインタビュー

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【8月3日(土) ホークス3-2ライオンズ ヤフオクドーム】 左翼席へ一直線に飛んでいく打球を見て、松田宣浩選手は「確信」の雄叫びをあげていた。1点を追う8回裏の見事な逆転13号2ラン。これぞ「4番」の仕事だ。
気迫がいつも以上に漲(みなぎ)った打席でした。「前の3打席がすべて得点に走者を置いたチャンスで凡退していたので、なんとか持っている力を出そうと思っていました」。また、幸運も重なりました。「それまで牧田投手に抑えられていましたが、直前にピッチャーが代わった。これは『来たな』と思いました」。打ったのは外角高めのカットボール。やや悪球でしたが、「ストライクかボールかはわからない。でも、ホームランになる球でした」と胸を張りました。
この5試合で4発目。一気の量産体制は、前カードでの打撃フォーム改造にヒントがありました。「左肩を少しだけ、ほんの1、2センチほど内側に入れています」。体の中でバットをさばくイメージ。持ち前の「マエ・テ・ギュン」打法は生かしつつ、と表現しつつも、ボールをしっかり呼び込んで打つ。松田選手らしい独特の表現で好調の秘訣を明かしました。そして、「1回から丁寧に投げていた攝津さんに何とか勝ちをつけたかったんです」とも話しました。
先発は攝津正投手。前回登板(2安打完封)とは違い、「調子は良くなかった」と言いますが、それでもきっちり抑える「さすが」のピッチング。6回に不運な形で逆転2点ランニング本塁打を浴びましたが、それ以外は失点を許さず8回2失点で投げ切りました。松田選手の逆転弾を見届けると、普段はクールな表情を一変させ破顔一笑。2人は本当に嬉しそうに、そして力強くハイタッチを交わしていました。
ホークスはこれで4連勝。順位は4位のままですが、2位にもゲーム差「0」まで迫り、いよいよ首位追撃態勢が整ってきました。
2013年8月4日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)
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