2013/11/16 (土)
選手

ドミニカ~な日記 第4話 「試練の時」

若鷹奮闘記2013

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オラ~!コモエスタス!

こちらでの生活も慣れたような慣れないような・・・
この時期になると、1度目の軽い「ホームシック」にかかります(笑)。
これはもう海外での長期滞在が4年目になる僕でも毎年のように1度は通る道ですね(笑)。

そして、そんな時、早くも試練が訪れました。

外を歩いていると、マンホールの蓋がないところも多々あってその度に『あぶねぇ~っ!』ってつぶやいているとか・・・

信号や横断歩道がほとんどないので、道を渡る時、車がバンバン走っている隙間を走って通り抜けなくてはいけないとか・・・

スペイン語も分からないのに、普通にマシンガントークを浴びせられるとか・・・

部屋のベッドで、たぶん「ダニ」の仕業であろう、僕の足が経験したことないぐらいの無数の傷跡ができているとか・・・

道端で、昔祭りの時に屋台でよくあった「ひよこ」がウジャウジャいるような感じで籠に入れられている、可愛い「子犬」が売られているとか・・・

レストランで食べる食事は、税金が異様に高く、日本での食事よりもはるかに高くなってしまうとか・・・

そんなことは正直どうでもいいんです(笑)。

本当の試練はもちろん「野球」でのことです。

「ヤマ(34山田)」は、前回の登板で4回KOされていたので、2度目の先発はどうしても結果がほしいところでしたが、なかなか思うようにいかず本来の投球ができませんでした。
しかも、チームが前日までに2連敗を喫し、首位を陥落した後だったので余計にチームとしての余裕もなく3回で降板となってしまったのです。
2試合続けて先発の役割が果たせなかったので、次のチャンスはチームの状況次第ということになってしまいました。

初先発初勝利の「翔(21岩嵜)」の2度目の先発は、前日ヤマが負けてチームも3連敗中という厳しい状況での先発となりました。
そのプレッシャーの中、いきなり3者連続三振の立ち上がりを見せると、3回までパーフェクトピッチング!
打線もそのリズムに乗せられたかのように4点を奪い、試合を優位に進めました。

ところが、4回に入ると1死後に2番打者に初めて許したヒットが本塁打となる一撃を浴び、続く3番打者にも2者連続となる場外本塁打を打たれ、その後もランナーを許したところで、一気に交代となってしまったのです。
まだリードはあったものの、どうしても負けられない一戦では早い交代も仕方ないですね。
それにしても、それまで順調だっただけに、頭を「ガツン」とやられ、『そんなに甘くないぞ!』と気持ちを引き締められた気がしました。

やっぱりこのドミニカリーグ、そんな簡単に乗り越えられるものではないですね。
ここがやっぱり試練であり、これだからこそここまで来た甲斐があるというものです。

『 絶対に乗り越え成長して帰りたい! 』と改めて思ったのでした。。。

つづく

2013年11月16日掲載
倉野 信次 (3軍投手コーチ)

若鷹奮闘記2013
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