こんにちは。第4クールのスプリングトレーニングin筑後です。
宮崎では紅白戦など実戦がスタートし、盛り上がっていますね。
筑後でも、実戦形式の打撃練習Live BPが行われています。ただ、山本恵大選手が言っていましたが、宮崎に比べたら実戦が少ないので、1打席1打席がとても貴重で重要なんです。投手も打者も、目の前の1球にこだわって良いアピールをしてほしいですね。
山本選手は「いつでも控えています!早く呼んでもらえるように頑張ります」と鼻息荒く、目の前の結果にこだわっていました。
高卒ルーキーコンビの宇野真仁朗選手と石見颯真選手も鋭く美しいスイングで力強い打球を飛ばしていました。さすが小久保裕紀監督が「高卒のルーキーにしては振れるな」と評価するポテンシャル!打撃練習を見ていても気持ちが良いです。
育成の漁府輝羽選手も自慢のパンチ力を発揮していましたし、マルコ・シモン選手も外野の頭を超える二塁打を放ちました。シモン選手は、二塁ベース上で何やらポーズを…。
後ほど聞いてみると、今TikTokで流行っているポーズなんだとか。シモン流にアレンジしたようです。「もう1回見せて」とお願いすると、急に恥ずかしがるシモン選手(笑)。
「試合でツーベース打ったらね」とのことですので、シモン選手が二塁打を放った際にはご注目ください。
Live BP後、コーチ陣からお話がありました。宮崎のB組練習試合を視察した関川浩一コーディネーターによると、「B組の選手たちも実戦で真っ直ぐを弾き返せていなかった」と。だからこそ、筑後にいる選手たちも、それができたらチャンスは充分にあるということ。山本選手もその言葉を聞いて、さらに燃えていました。筑後からメラメラと宮崎を意識してバットを振ります。
Live BPに登板した投手では、ハモンド投手が「だいぶ良くなってきました。真っ直ぐの強さが出てきて、納得する球が増えてきた」と頷きます。その真っ直ぐで三振も奪っていました。
しかし、変化球の制球や走者がいる時のバランスなど、まだまだ課題も多いようです。日々試行錯誤しているハモンド投手ですが、例年以上に覚悟を持って、やるべきことを自分で考えて黙々と練習しているように思います。その努力が実りますように。ポテンシャルの開花が待たれます。
赤羽蓮投手も徐々に状態を上げているようです。「去年はしっくりこない気持ち悪さがあったけど、今年は指にかかって腕も振れています」と頷きます。力強い球を投げていました。もう去年までの怪我の影響もないようですので、ここからの巻き返しに注目です。
また、ブルペンではルーキーたちもピッチングを始めています。ドラフト3位の安德駿投手は、この日2度目のブルペンでの立ち投げを行いました。
久留米市出身の安德投手は、連日知人や友人が応援に足を運んでくれるそう。嬉しそうにしていました。「3月末くらいには試合で投げられると思います」と実戦デビューを心待ちにしていました。
そして、育成13位の塩士暖投手は、高卒ルーキーの中でブルペン入り1番乗りでした。地元で10月に投げて以来のブルペンということもあり、「ちょっと緊張もしたけど、楽しんで投げられました。球も思ったより良かったし、バランスよく投げられました」と安堵しました。
塩士投手は、「(高卒ルーキーで)1番乗りできて良かったです」と笑顔を見せました。というのも、こんな思いがありました。
「ドラフトの指名も最後で、1番下で入団した悔しさもあったので、日々の練習でも何事も1番を目指してやってきました。なので、ブルペンにも1番に入れて良かったです」。
笑顔の奥にある負けん気の強さが垣間見えました。小学生の頃は陸上をやっていたそうで、走るのも得意な塩士投手。400m走などのランニングメニューでも堂々たる走りでアピールしていました。下克上精神溢れる塩士投手の這い上がりを応援したいですね。
ファンサービスもプロ野球選手としての大事なお仕事!育成8位ルーキーの相原雄太投手は、ファームキッチンで1日店長を務めました。
接客は初めてだったそうですが、その手応えは…「あんまり得意じゃないかも」(笑)。それでも初めての体験、頑張ったようです。ご褒美に?アイスを貰ったそうで、大事に持って帰ってきました。デザートとして美味しくいただいたようです。
ちなみに、相原投手、ある選手に似ていると思いませんか?2学年上の重松凱人選手です。特にコーチ陣から「重松に似ている」とよく言われるそうで、「なんなら、『重松!』って言われます」と頭を掻きます。
相原投手が戸惑うのも無理はありません。だって、「まだお会いしたことないんです」。宮崎でキャンプを過ごす重松選手とはすれ違いで、まだ挨拶できていないそうです。「会えたらすぐ挨拶に行きます」と“未知のお兄ちゃん”との出会いを心待ちにしていましたよ(笑)
藤田悠太郎選手が、ポツリと呟きました。「まさか寂しいと思うなんて…」。いつも喝を入れてくれる存在、的山哲也4軍バッテリーコーチがこのクールは宮崎へ。「的山コーチがいないとこんなに寂しいんですね」。さらに、「最近あまり怒られなくなって、逆に不安です。ちゃんと上手くなっているのかなって。ちょっと怒られたい」とおどけてみせました。
藤田選手、しっかり成長しているはずです。毎日毎日、ヘトヘトになるまで捕手練、打撃、トレーニングと頑張っているんですから。厳しく向き合ってくれるコーチに、改めて感謝していました。
最後に…
フリオ・ズレータさんが、ひな丸を見つめていました。そしてポケットからスマホを取り出して、少しモジモジしていると……??!ひな丸が行ってしまいました。どうやら一緒に写真を撮りたかったみたいです。ズレータさん、可愛い(笑)。「あとでお願いしよう」と言っていましたが、無事に撮れたのでしょうか?確認できぬまま、臨時コーチ最終日を終えてしまったことが心残りです。OB戦での再来日を楽しみにしています。ひな丸も応援に来てくれるかな?
改めて、臨時コーチのズレータさん、リック・バンデンハークさん、ありがとうございました。また会える日まで。