

【3月16日(日) ホークス10-0ジャイアンツ 大分・別大興産スタジアム】
いつの日か地元九州のチームに入って、そして故郷に凱旋してホームランを打ってヒーローになりたい――。
1982年、大分市に生まれた内川聖一選手。それから時を経た2014年3月16日、それが現実となりました。初回のチャンスで先制打を放ち、その後2打席連続ホームラン。3打数3安打、2本塁打6打点というこれ以上ない大活躍。1本目のホームランの時には、一塁を回って思わず「よっしゃー」と声が出て、大歓声が上がった超満員のスタンドと喜びをシンクロさせました。
ホークスのユニフォームに袖を通して初めて開催された大分市・別大興産スタジアムでの試合。まだ開幕前のオープン戦でしたが、「この試合が決まった時からずっと変な感じでした。友達や知り合いの人もたくさん見に来てくれたし、それに大分の子どもたちにとっては大事な1試合。僕らは年間にオープン戦や公式戦で170試合近く戦うけど、彼らにとっては1/1。良い思い出を作ってもらいたい」と緊張感たっぷりで臨んだ、特別な一日でした。試合後は「出来過ぎですね」と照れ笑い。そして、こう締めくくりました。
「すごく幸せです。それにこの球場がこれだけたくさんのお客さんで埋まる事なんて、たぶん高校野球の決勝戦でもないこと。良い思い出になりました。一生懸命野球をやってきてよかったです」
そして、同じく大分出身の今宮健太選手はこの日は1番打者に座り、2安打1打点の活躍でチームの勝利に貢献。拓也選手は8回裏に代打で出場しピッチャーライナーに倒れましたが、強烈な当たりできっちり存在感を示しました。
2014年3月16日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)
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