
12月1日(月)、2015年度に入団する新人選手入団発表が福岡市内のホテルで行われ、5人の若鷹が誕生しました。会見には工藤公康監督も同席しました。
1巡目入団の松本裕樹投手(背番号66)。盛岡大附属高校で3度甲子園に出場し、最速150キロをマークした大型右腕は、目標を書き記す色紙に大きな文字で「全力」と書き込み、意気込みの強さを表しました。その隣のサインには背番号「66」もしっかりと書かれていました。「ホークスにとって偉大な背番号。それに恥じない活躍をし、この66番をさらに偉大な背番号にしていきたいです」と話しました。高校時代は打撃にも定評がありましたが「投手一本で」と気持ちを固め、「(最速150キロの)ストレートも評価してもらえていますが、自信があるのはコントロール。長い間ホークスで活躍したい」と口元を引き締めました。
2巡目入団の栗原陵矢選手(背番号31)。今夏の18U日本代表ではキャプテンも務めた、リーダーシップのある捕手。会見では「プロになる実感も沸いてきました。将来はホークスでもキャプテンとしてチームを引っ張っていけるような選手になりたいです」と目標を口にしました。広角打法や強肩は高校生でもトップレベル。さらに捕手ながらスピード感あふれる走塁やフットワークの良さを生かしたいと話し、「今までにない選手。例えば『1番・捕手』や盗塁も出来るキャッチャーを目指したい」とチャレンジ精神溢れる姿勢も示しました。
3巡目入団の古澤勝吾選手(背番号59)。「練習の虫」と評される姿勢はまさにプロ向きで、「1番のアピールポイントも気持ちの強さ。気合です!」と威勢よく声を上げました。出身は滋賀県。「(同県出身の)松田先輩と同じグラウンドに立てれば嬉しい」と話し、「プレーの中でアピールポイントはバッティングです。率を残せる選手になりたいです。対戦したい選手はファイターズの大谷投手です」と意気込みを述べました。
4巡目入団の笠谷俊介投手(背番号67)。宮崎生まれ、大分育ちという左腕は憧れのホークスのユニフォームに袖を通して満面の笑顔。工藤監督も同じ左腕ということもあり「どうすれば長く活躍できるのか、その秘訣を訊いてみたい」と胸躍らせていました。「まずは体作り」が現実的な目標となりますが、将来は「最多勝」と力強く宣言。「普段は大人しいタイプですが、マウンドでは熱い気持ちを出します」と自己アピールしました。
5巡目入団の島袋洋奨投手(背番号39)。沖縄・興南高校時代は甲子園春夏連覇を果たし、中央大学では1年時から主戦投手として神宮を沸かせた左腕。支配下では唯一の大学生入団ということで「引っ張っていきたい」と話しました。目標とする選手には大隣憲司投手の名前を挙げ「スピード以上に打者が感じるストレートを投げたい」と意気込みを口にし、「工藤監督からはストレートを活かすためにも自信を持って投げられる変化球などを教わってみたい」と笑顔を浮かべながら話しました。
そして工藤監督は「(自身がプロ入団した)33年前を思い出します。初々しく、緊張していましたね。でも、プロに指名され、一回り大きくなってこの場に来たような雰囲気もあります。まずはホークスに入ってくれてありがとうと言いたいです」と話しました。そして、怪我をしない体作りの大切さを説き、「どんなことがあっても前を向き進むこと。そしてホークスを背負って立つ選手になってほしい」と期待を込めてエールを送りました。
新人選手たちは年明けに西戸崎寮に入り、新人合同自主トレを経て、2月1日からのキャンプで本格的にプロ野球選手としてスタートします。ホークスに加わった5人の若鷹たちへ、温かいご声援をよろしくお願いします。