


【3月28日(土) ホークス4-2マリーンズ ヤフオクドーム】
<今日の熱男 内川聖一選手=3安打3打点の大活躍で前日の雪辱果たす!> 工藤公康監督の記念すべき初勝利! ゲームセットの瞬間は満面の笑みを浮かべ、最後を抑えたサファテ投手からウイニングボールを受け取りました。報道陣に“初勝利の味”を訊かれると「手の汗が止まりません」と興奮冷めない様子。「勝った瞬間は最高の喜びでした。みんなに勝たせてもらいました。みんなに感謝です」と思いのこもった表情で話しました。
チーム全員にとっても嬉しい1勝目。お立ち台はスタンリッジ投手と内川聖一選手。スタンリッジ投手は先発で7回2失点と好投。昨年チームトップタイの11勝をマークした右腕は「自分が勝つことよりチームが勝つために投げている」とフォアザチームの思いを強調しました。そして、4番の内川選手は開幕戦の悔しさを払しょくする見事な大活躍でした。
前日のチームは、ヒットが出るも決定打に欠いての悔しい敗戦。その中で2度併殺打に倒れた4番の内川選手は「チームに申し訳ない」と唇を噛みました。「僕が打てば点が入るし、前後の打者を生かすも殺すも自分次第。改めて感じさせられました」。失意の帰宅。しかし、玄関を開けると愛娘がたまたま起きており、笑顔を浮かべてユニフォーム姿で駆け寄ってきました。「救われましたね。しょげてばかりいても仕方ない」。
悔しさはつらい思いを忘れることはない。そう言い切ります。逃げることなくそれを正面から受け止めたうえで次の戦いに臨む。それが内川選手の流儀です。今年は4番であり、キャプテンにもなりました。下を向けば、チーム全員が下を向いてしまう。だからこそ、内川選手は力強く、前を向きました。
2本のタイムリーがもちろん勝利に直結しましたが、工藤監督も絶賛したのは第1打席。レフトへ長打を放つと、二塁には猛然とヘッドスライディングを決めました。
「何とか勝ちたいという気持ちの表れ。キャプテンがここまでやるのだから俺たちも、とチームの士気を上げてくれたと思います」(工藤監督)
内川選手は「昨日の敗戦。そして、今日は初回と2回にいきなり失点してしまいました。(チーム全体が)受け身になっているように感じたので、それを払しょくしないといけないと思って」と話しました。まさしく「熱男」そのもの。熱血キャプテンのワンプレー以降、試合は完全にホークスが主導権を握って戦いました。
勢いを取り戻したホークス。まずは開幕カード勝ち越しへ、29日(日)の今カード3戦目は中田賢一投手が先発マウンドに上がります。