


【10月28日(水) SMBC日本シリーズ2015 ホークス6-4スワローズ】
やはり2つ続けては屈しない! それが今年の強いホークス。今シリーズ3勝1敗として悲願の球団史上初となる日本一連覇へ王手をかけました。
「初回に1本打ってくれてみんな勇気づけられました。よく打ってくれました。イ・デホ様様です」と工藤公康監督は4番打者の活躍に笑みを浮かべました。
いきなり訪れた先制機で李大浩選手がレフトへタイムリーヒット。前日は初回のチャンスで無得点に終わったことがのちに影響した形でしたが、そんな嫌なムードを一振りで振り払って見せました。
さらに3回には満塁機で走者一掃の左中間3点二塁打。「ショートにとられるかと思ったけど」と本人は振り返りましたが、強烈な打球は遊撃手のグラブのだいぶ上を突き抜けていきました。
今シリーズでは第2戦でも先制の2ランを放つなど計6打点。昨年のシリーズでもチームトップの打点を稼いだ主砲は「次も勝って、早く休みたい(笑)」とジョークで熱い闘志を胸の内に隠しました。
投げては先発の攝津正投手が粘り切って2011年以来のシリーズ白星。また、3番手で登板したのは前日の試合で悔しい思いをした千賀滉大投手。試合前からしっかり気持ちの切り替えが出来ていた様子で、「2年前には1週間で4敗したことがある。それに比べれば」と明るい表情も浮かべつつ練習に打ち込んでいました。マウンドに上がるととにかく精一杯腕を振りぬき、2回を打者6人で抑えるパーフェクト投球を見せました。
そして投手陣を好リードした細川亨選手はバットでも大活躍。3回、李大浩選手の3点打に続き、尚もチャンスでタイムリーを放ちビッグイニングを演出。6回には左中間スタンドへシリーズ1号アーチを掲げました。じつは今季レギュラシーズンでは0本だった細川選手。「おまけですよ」と笑ったが、結果的にはあの6点目が試合を確実にものにする貴重な一発となりました。
2015年10月29日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)
選手一覧へ戻る