
5月7日(土)、サファテ投手がヤフオクドームで行われたイーグルス戦に、熊本地震で被災した益城町と熊本市秋津地区の児童35名をはじめ保護者や引率ボランティアら合わせて約70名を招待しました。「九州キリスト災害支援センター」の活動に賛同して実現しました。
熊本からの一行はヤフオクドームに到着後、まずはグラウンドにて練習を見学。サファテ投手をはじめ、工藤公康監督や内川聖一選手、柳田悠岐選手らホークスのナインとの交流も行いました。
サファテからは球団オリジナルの「熱男」タオルが児童全員に手渡され、さらに通訳を介しながら「今日は皆さんに楽しんでいってもらいたい。そして勝てるように頑張ります」とメッセージを送りました。また、最後には「アツオ-!」と子どもたちと一緒に右手を突き上げると、みんな笑顔に。自身の練習後には子供たち全員にサインとハイタッチをし、御礼の言葉を頂くと「ダイジョウブ、マイプレジャー(自分にとっても、喜びだから)」と笑顔で返していました。
また、サファテ投手は「今日は涙を見せることなく、笑顔の一日になってほしい。自分自身も家族も、そしてホークスのみんなも、熊本のことを常に思っています。みんなで力を合わせて、この大変な時期を乗り越えていきましょう」とも話しました。
サファテ投手はこの日のイーグルス戦、1点リードの9回に登板。5日連続、7試合連続のマウンドでしたが、最速157キロの剛速球を投げ込み、リーグ単独1位の10セーブ目をマーク。「スタンドで応援してくれているのも見えた。今日は別の力も貰った気がします。彼らの笑顔で自分も元気が出た。彼らは今、困難と戦っている。僕が弱音を吐けない」と汗をぬぐっていました。
2016年5月8日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)
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