

一気の3連勝で王手ダ! 11月17日(木)のコナミ日本シリーズ2011第5戦は投打がガッチリと噛み合って5対0と快勝。8年ぶりの日本一へ、あと1勝としました。
5戦目の先発に抜てきされたのは、山田大樹投手。入団5年目の左腕はもちろんシリーズ初経験。しかし、試合前から笑顔を見せていた左腕はさらりと言いました。
「緊張?全くしていませんでした。楽しめました」
かつて育成選手から這い上がった左腕は相変わらず度胸満点。その言葉通り立ち上がりから自分のペースで投球を続けます。「初回に小久保さんが先制打を打ってくれた。それに細川さんの好リード、守ってくれた野手の皆さんのおかげです」。2回裏には多村仁志選手が右中間への飛球をランニングキャッチ。また、6回裏に初めて得点圏に走者を背負った場面では細川選手が緩急をうまく織り交ぜた配球で相手打者を翻ろうしました。
6回裏2死二塁、対するバッターは3番の森野選手。ウイニングショットは縦に大きく割れるカーブでした。2年前の秋、一旦は自由契約となった山田投手の素質を誰よりも認めた王貞治会長にアドバイスされた球種で最大のピンチを乗り切り、6回無失点で役割を果たしました。
「調子はよかった。ピンチでも動じずに投げることができました」
山田投手はシリーズ初登板初勝利。そして、パ・リーグの育成出身選手のシリーズ勝利投手は史上初です。
試合後、秋山幸二監督は「勝ちにこだわった野球が出来た」と話しました。それが特に表れたのが攝津正投手のリリーフ登板でした。15日(火)に先発して7回を投げた右腕でしたが、この日の朝、首脳陣と本人が確認してミーティングでGOサインが出ました。
「彼は経験もあるし、本人の行きたいという気持ちも知っていた」(秋山監督)
かつての仕事場、7回のマウンドを1イニングゼロ封。最後は馬原孝浩投手も無失点で締めくくって、ホークス本来の戦う形で勝利を掴みました。
第6戦は19日(土)に地元ヤフードーム。8年ぶりの悲願を決めるんダ!