
ヒーローインタビュー

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【5月22日(水) ホークス7-1ベイスターズ ヤフオクドーム】 これぞマッチ!まさに天才!思わずそんな言葉が出てしまうほど強烈な一発。初回に飛び出した松田宣浩選手の満塁ホームランが、ホークスに3連勝と勝率5割をもたらしました。
規格外の“対応力”でした。この打席を振り返ります。初球、ど真ん中の甘いスライダーに全く反応できず見逃し。「頭の中になかったボールでした」。続く2球目は外へ逃げるボール球のスライダー。これを追いかけてしまい空振り。タイミングはまるで合っていないように見えました。
それは相手バッテリーも同じだったはず。だから、0ボール2ストライクと追い込んだ3球目に選んだのも、同じスライダーでした。ここでの松田選手の心境は――「次は内角の真っ直ぐを投げてくると思いましたが、スライダーも頭の中に置いていました。そして、とにかく食らいつく」。
以前、キャンプ中の紅白戦で対戦した投手たちが「マッチは何を待っているかわからないし、その前に全くタイミングが合っていない球でも次には打っちゃう」と驚いていたのを思い出します。この満塁弾がまさにそれ。3球目のスライダーを叩いた打球は、左翼席へライナーで突き刺さりました。
「最近打てていなかったし、得点圏でも凡退していたので緊張して打席に立っていました。でも、ドラゴンズ2戦目から始めた重心を低くする打撃フォームをはじめ早出特打やフリー打撃でも反対方向だけに打つなどの練習の成果が出始めていると思います」
お立ち台では「ワン、ツー、スリー、マッチ!」を高らかに叫び、「明日も勝って4連勝だー!」とこぶしを突き上げました。
そして、勝利投手は7回3安打1失点の寺原隼人投手。今季2勝目をマークしました。「初回からバンバン飛ばして、いい流れを作りたかった」と振り返り、相手4番のブランコ選手との対戦も「打線が点を取ってくれたので、真っ直ぐ勝負をさせてもらいました」と充実感たっぷりの表情を浮かべました。
また、この2人は1983年生まれ同級生。松田選手が「俺たちの合言葉は?」と振ると、「俺たち同級生!」と声をそろえて“どや顔”を決めました(笑)。
2013年5月23日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)
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