2019/02/15 (金)
選手

2年目のドラ1・吉住投手「去年にない手応え」

2月15日(金)春季キャンプ第4クール2日目

15日(金)の宮崎は午前中がどんよりとした曇り空で、午後は予報よりも少し早く雨が落ちてきました。

B組はこの日も紅白戦。予定時刻を早めて開始し、6イニングを行いました。特に目立ったのが「2年目のドラフト1位」の吉住晴斗投手です。躍動感あふれるフォームから最速144キロの快速球を投げ込み、1回を打者3人で抑えて、三振も1つ奪いました。

「去年にはなかった手応えを感じています」

登板後の吉住投手は充実の笑顔を浮かべていました。1年目は3軍が主戦場。体力づくりがメインでした。球団スカウトは「1位入団だけど、とにかく身体能力の高さなど素材型の選手。焦らなくてもいい。数年後に必ず出てくる」と話していましたが、吉住投手自身は満足感のない、モヤモヤした1年だったようです。2年目を戦うにあたり、まずは投球フォームを見直しました。左足を上げた際に右腰が落ちてしまう悪癖を修正。これにより体重移動がスムーズになりました。

威力が増したストレート。加えて三振を奪ったのはカーブで、「ストライクを獲れる自信があるボール」といいます。この技術は若いうちではなかなか身に着けられないもの。やはり能力の高さはピカイチです。「1月は松田(宣浩)さんの自主トレで帯同させてもらい、今まで自分がやっていたトレーニングのレベルの低さを思い知りました。1つ1つの練習に対するこだわり方も違う。僕自身、考え方も変わりました」。今季はまず2軍でローテ―ションに入り、1軍デビューへの足掛かりを掴みたいところです。

また、A組は午前中に非公開でサインプレーの確認を行いました。午後は雨天の為に「はんぴドーム」で練習。限られたスペースでしたが、その分選手たちは考え、創意工夫を凝らした練習メニューを行いました。ブルペンではシャドーピッチングを行う選手がいるのはもちろん、武田翔太投手は手づくり平均台などを使用したフォームづくりに励み、大竹耕太郎投手はゴムチューブで後ろから引っ張られた中で投げ、嘉弥真新也投手は短いバットでテニスボールを打ち返して体のキレを出していました。

その嘉弥真投手は前日に続いて2日連続のピッチング練習。2月1日に投げてからしばらく間が空いて心配されていましたが、「全く問題ないです!」と元気を強調。「ここからしっかり状態を上げていきます」と張り切っていました。

雨 12℃ 8,000人

2019年2月15日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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