来季復活を心に誓う東浜巨投手が、今キャンプ初めてブルペンで投球練習を行いました。捕手に座ってもらい46球。セットポジションから力のあるストレートを投げ込みました。
第1クールからブルペンに足を運んでいましたが、シャドーピッチングでフォームを確認する作業を繰り返していました。「フォームをしっかり固めるのはこの秋のキャンプを通じてテーマにしていること。今日もその一環で、ボールを使って行ったという感じです」。日々の下半身強化メニューも並行して行っているため、脚はパンパンに張っている状態ですが、「それも秋っぽいですよね」と白い歯を見せていました。
2017年シーズンに背番号と同じ16勝をマークして最多勝に輝いた右腕ですが、今シーズンは右肘の異変もあり2勝2敗、防御率6.37と悔しい結果に終わり、万全の状態を取り戻すために6月に右肘の手術を行いました。
シーズンの後半はリハビリに時間を費やして、10月の「みやざきフェニックス・リーグ」で実戦復帰。奇しくも「SMBC日本シリーズ2019」の第1戦と同日の19日に約5か月ぶりのマウンドに上がりました。教育リーグでは2試合に登板。「収穫は投げられたこと。状態についてはもちろん久々の登板なので課題だらけでした」。
ただ、右肘を気にすることなく腕が振れるようになり、自分の求めるフォームを存分に追求できるようになったのは大きな前進です。「来季はまた一から先発ローテを争わないといけない。勝ち取るための準備をするのがこのオフです」。
温暖な宮崎で大粒の汗を流しながら必死に前を向く東浜投手。その頑張りは野球の神様にも届いているはずです。