
秋季キャンプ第1クール3日目

※iPhone/iPadにての動画視聴に時間を要しておりますので、あらかじめご了承ください
あいにくの雨模様となった11月3日(日・祝)の秋季キャンプ3日目。A組の練習は生目の杜運動公園内の屋内施設「はんぴドーム」で行いました。
この日注目したのは寺原隼人投手。ブルペンでのピッチングを見ていると、見慣れぬボールを投げていました。キャッチャーに球種を伝えるタイミングで耳を傾けると、なんと正体は「パーム」。ボールが打者の手前で沈む球種で、寺原投手の持ち球の中にはないはずです。新球種を取得か、と報道陣もざわつきました。
しかし、投げ終わった寺原投手によると少し事情が違うようです。「体の使い方を覚えるためです。パームをしっかり低めに投げるためには、下半身をぐっと沈めて、ボールを出来るだけ打者に近いところでリリースしないといけない。その投げ方で、低めに真っ直ぐも投げられるようになればいい」。普段は右足の裾の部分だけにマウンドの土がつくのですが、この日は膝の部分まで土で真っ黒。これが下半身を使えているバロメーターです。「今日始めたばかりなので、このキャンプ中にどんどん良くなっていけばいい」と意欲的でした。ただし、「これで新しい球種も増えれば一粒で二度おいしいですよね(笑)」と本音も覗かせていました。
そして、投手陣では巽真悟投手が202球の熱投。「このキャンプでは球数を多く投げるように言われているので、当初は100球くらいのつもりが150になり、200になりました」と話し、「あれだけ投げると腕の力が入らなくても、下半身に(腕が)持っていかれて投げられる。160球を超えてからがよかったです」と充実の表情を見せていました。
また、雨は午後も降り続きましたが、サブグラウンドでは松田宣浩選手や本多雄一選手、牧原大成選手が雨中のノックに臨み、必死にボールを追いかけていました。
2013年11月3日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)
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