


【8月13日(木) ホークス12-5バファローズ ヤフオクドーム】
<今日の熱男 カニザレス選手=今季初スタメンで来日1号!>
快音とともに白球が大きなアーチを描き、レフトスタンド中段へ飛び込んでいきました。「完ぺきな当たりだったよ」と笑顔を浮かべたのはカニザレス選手。この日「7番DH」で今季初スタメン出場した助っ人砲が、来日2年目で待望の初ホームランを放ちました。
「正直プレッシャーはあった。でも、あの1本でラクになった」
6回にもタイムリーヒットを放つなど3打数2安打2打点の活躍で初めてのお立ち台に立ちました。
第一声は「アリガトウ、コンバンワ」と挨拶。ずっと日本語でファンに感謝を伝えたいと思っていたカニザレス選手。その思いが遂に現実となりました。外国人枠の関係もあり、なかなかチャンスがない中、球宴明けの18試合で打率.354、6本塁打、12打点。今月5日(水)のカープ戦(雁の巣)では3打席連続本塁打など5打数5安打の大活躍もあり、良い状態を維持していました。
「ここ最近特に何かを変えたわけではない。日本の野球に慣れ、相手のピッチャーも研究したり、自分の打撃を常に見つめ直したりしているのが結果に現れたのだと思います」
工藤公康監督も「一所懸命ずっとやっているのは分かっていた」と以前からずっと評価しており、「これで勇気、自信になっただろうね」と笑顔を見せていました。
打線は今季初めてキャプテンの内川聖一選手を欠く布陣も「その分、みんながつなげようと必死だった」(工藤監督)と、13安打12得点の猛攻。4番に座った李大浩選手が4試合連続弾となる25号を放てば、「2番レフト」でスタメンの川島慶三選手が1安打3四球で4度いずれもホームに生還するなど、気迫あふれるプレーが好結果につながりました。
先発した攝津正投手は7回3失点の力投で7勝目をマーク。チームはきっちり勝ち越しを決め、指揮官は「これがみんなのモチベーション。大事にしていきたい」と明るい表情で監督室へ向かっていきました。
優勝へのマジックナンバーは「32」となりました。