


【5月18日(水)ホークス6-2ファイターズ ヤフオクドーム】
<今日の熱男=城所龍磨選手 3195日ぶりの一発。本拠地では初弾>
打った瞬間の確かな感触。「あ、行ってもうた!」。
城所龍磨選手が会心のホームランをライトスタンドへ打ち込みました。7回裏、2対1から勝利を決定づけた3ラン。その前の回までソロ2発で得点するも10残塁を数えており、停滞していたチームのムード、ヤフオクドームの雰囲気を一変させました。
城所選手は突き上げた右手を下ろすことなく、駆け足でダイヤモンドを1周。ベンチに戻ると「松田さんに"やれ"と言われて」と、ライトスタンドへ向かって「熱男」ポーズも披露しました。
本塁打は2007年8月19日のイーグルス戦(当時フルキャスト・現コボスタ宮城)以来、3195日ぶり2本目。そして本拠地お立ち台は2006年8月1日以来、3578日ぶりでこちらも2度目でした。
「覚えています。プロ初の猛打賞を打って、本間さんと(新垣)渚さんと3人で立った。いつかまた立ちたいと思っていました。中京高校の先輩の松田さんと一緒に立てた。奇跡です(笑)。仙台でのホームラン。お立ち台では覚えてないと言いましたけど、ボク自身は覚えていますよ。ただ、ファンの人たちは誰も知らないかなと思ったのでそう言いました(苦笑)」
守備と代走のスペシャリストとして地位を築き、球団グッズ「キドコロ待機中」も人気に。しかし、昨年はオープン戦で腕を骨折し、ようやく8月に1軍復帰するも1試合目に左肩を亜脱臼。「契約してもらえないかもと不安だった」。
トレーニング法も見直し、本来の瞬発力も取り戻しました。ここまで10打数5安打(本塁打1、二塁打2)と打撃でも猛アピールしています。
「打率じゃないでしょ、ボクは。気持ちです!そしていい場面で使ってもらえる。感謝です」
試合終了間際にはファインプレーでウイニングボールをキャッチするも、一旦はフェアの判定でひやひやしました。「今日は城所デーだったな」と、試合直後のベンチ裏は大盛り上がりました。
また、投げては先発の和田毅投手が7回途中2失点で今季5勝目。ホークスに復帰して初、こちらは2011年9月28日以来、1694日ぶりにヤフオクドームのお立ち台に立ちました。「イニングの途中で交代。反省です。でも、お立ち台からの景色は最高でした」と、次回はさらなる好投で再びヒーローになることを誓っていました。
工藤監督の熱男トーク
――代打・城所選手が大的中。
「見事だったホントに。一本目のスイングで結果を残してくれた。彼は休みの日も(球場に)出てきてトレーニングをしたり、その努力が報われた一打だったのではと思います」
――1番に中村晃選手を起用。
「出塁率が高い選手。打撃コーチの進言もあって、1番に据えました」