


【6月30日(木)ホークス2-1マリーンズ ヤフオクドーム】
<今日の熱男=岩嵜翔投手 今季初先発で120球熱投!2年ぶり先発白星>
今季初先発だった岩嵜翔投手が7回途中120球の熱投で、初回の1失点だけでしのぎ、見事に白星をマークしました。
先発マウンドは昨年6月以来。今季は中継ぎとして15試合に登板。防御率0.82と安定した投球を続けて、この日のチャンスを手にしました。「1回ずつ、打者1人ずつ。中継ぎと同じような気持ちで最初から飛ばしていこう」と心に誓ってマウンドに向かっていきました。
以前は先発をすると長い回を投げることを意識してしまうのか、直球が140キロ台前半まで落ちてしまいましたが、この日は140キロ台後半から150キロをずっと投げ続けました。「途中でばてていました」と照れ笑いを浮かべましたが、6回の相手中軸との対戦では力勝負を挑み、前日2ホーマーのナバーロ選手に対しても堂々の直球勝負。この日の100球目でも150キロをマークし、ショートゴロに打ち取りました。
「5回が終わった時点で工藤監督にフォームのアドバイスをもらいました」
強い球を投げるためには、右腕を強く振りぬくのではなく、左足をしっかり上げて強く踏み込むこと。今年は投げ終わった後の、左足一本で立つ時間が長くなっており、しっかりと下半身主導で投球することを強く意識しています。
「疲れてくると左足が上がらなくなってくる。監督に尋ねるとやはりそうだった。6回は修正して臨みました」
許した安打は3本だけ。会心のピッチングでした。
「5,6回あたりだったかな。先発って楽しいなと思いながら投げていました」
今後の起用法については、先発なのか中継ぎなのかは未定です。「投げられるのであれば、何処でもいい」と岩嵜投手。しかし、かつてプロ初勝利を挙げた日、お立ち台でこう宣言したのをはっきりと覚えています。
「いつか、ホークスのエースになります」
それを岩嵜投手に振ると、「それはこれから次第。自分次第だと思います」と話しました。大きな自信を手に、さらなる成長を。今年から背番号17を背負う右腕の「これから」はますます注目です。
また、打線は内川聖一選手が3安打2打点と、この日も4番の勝負強さを発揮。前日の4安打固め打ちに続いて好調をキープしています。
2位マリーンズとの今カードは2勝1敗で勝ち越し。ゲーム差は8.5、貯金は今季最多の29としました。
工藤監督の熱男トーク
――岩嵜投手が好投
「初回に1点を取られたが、そのことで丁寧に投げていた。細川くんもいいリードをしてくれた」
――今季初先発だったが、試合前はどんな期待を?
「希望で言えば、6回を投げてくれれば十分かなと思っていました。中継ぎでもいいピッチングをしていたし、体の使い方が分かってきたんじゃないか。トレーニングの成果も出ていると思います」
――接戦を勝利。
「接戦をものにしていけばチーム力は上がる。1点の大事さが身に染みていく。ピッチャーにはプレッシャーだけど、うちは若い投手が多いし、経験を積むことでそんな試合でも平常心で投げて勝っていけるようになればいいですね」