


【7月10日(日)ホークス6-2イーグルス ヤフオクドーム】
<今日の熱男=大隣憲司投手 今季初登板初先発で1勝目!>
<おかえりなさい><待ってました>。そんな応援ボードがスタンドのあちこちで掲げられていました。
大隣憲司投手が今季1軍初登板。昨年6月9日以来、397日ぶりに1軍マウンドに立ちました。それでも立ち上がりから落ち着いた様子で、テンポよく自分の投球を貫いていました。「変な緊張感などはなかった。それよりもこんなに時間がかかって申し訳ないという気持ちが強かった」。
昨季は5勝を挙げるも左肘に痛みを覚えて8月に手術を受けました。当初は今季の開幕に間に合わせるつもりで調整を行っており、「キャンプに入った頃も調子は良かった。これはいけると感じていた」と言いますが、「紅白戦など実戦が始まるあたりから状態が落ちて、その後も良かったり悪かったりを2度、3度と繰り返しました」。
ただ、普段から明るく前向きな大隣投手。「難しい気持ちにはなったけど、背中(国指定難病の黄色靭帯骨化症から2014年に復帰)と違って、肘は投げられるようになると、あまり深く考えないようにしていました」。
スタメンコールでは一番大きな歓声を浴び、マウンドに向かうとき、最初のアウトをとったときも、いつもの試合以上にスタンドは盛り上がりました。
6回を74球で投げきり、4安打1失点の好内容でリリーフ陣にバトンを渡しました。
「状態自体は変わらないと思っていたけど、2軍で投げていた時よりも変化球も真っすぐも良かった。上のバッター相手だったし球場の雰囲気で、違った意味で結果が出せるなと改めて感じました」と今季1勝目の味を噛みしめるように話していました。
打線はこの日も内川聖一選手が初回に先制タイムリーを放ち、女房役の細川亨選手が今季初タイムリーに、今季1号ソロを放つ大活躍。「最高です。トナリとは2軍でバッテリーを組んでたしトレーニングをしている姿などもよく見ていた。今日は勝つという強い気持ちで臨んだし、もっと強い気持ちで臨んだトナリもいたので」と今季初お立ち台で振り返っていました。
工藤監督の熱男トーク
――大隣投手が1勝目
「(1軍復帰まで)少し時間がかかったという感じもあったが、6回4安打1失点は上々ではないかと思います」
――細川選手も活躍。
「あそこで1本出たのは大きかった。よく打ってくれた。なかなか見られないものが見られてよかったね(笑)」